☆【2018/5/7更新】高畠さんより連絡があり、諸事情により早押し機の受注を一時中止しており、サイトも一時閉鎖しているとのことです。続報が入り次第更新します。

クイズサークルの生命線とも言うべき早押し機、市販のものもあります。
しかし、多くのサークルで使われているのは、早押し機の製作を請け負ってくれる方、通称「職人さん」の手によるものです。
今回は、代表的な「職人さん」のお一人、特に関東の大半のサークルの早押し機を手掛けた高畠操一(たかばたけ・そういち)さんに、メールにてインタビューしました。

☆当記事は、2004年発刊の雑誌「Quiz Park」vol.1に掲載した記事をベースに、2017年に高畠さんとのやりとりで一部修正する形で作成しました。
また、ご発注を検討される方は、高畠さんのサイトもあわせてお読みください。

――高畠さんがクイズに興味を持たれるきっかけは、どんなことだったんですか?
父親がクイズ好きでよく観ていましたから、自然と自分も観るようになってしまいました。小学校高学年頃にはすでに、アニメとかよりクイズ番組を選ぶようなイヤな子になっていた(笑)。
しかし、なんといっても決定的だったのは、やはり私も例に漏れず、「第1回アメリカ横断ウルトラクイズ」です。あのスケールに、ぶったまげました。毎年放映されるにしたがって、「ぜひ出たい!」という熱は高まっていきました。
そう、私は“クイズマニア”ではなく、“ウルトラクイズマニア”なのです。

――高畠さんが所属した/しているクイズサークルはありますか?
過去には、出身大学のクイズ研究会。そして現在は、社会人サークルの「クイズ部」に所属しています。
あと、“クイズサークル”とはちょっと違いますが、ウルトラクイズで一緒に旅をした仲間たちとは、30 年ほどたった今も仲が良く、時々集まっています。

『ナナマルサンバツ』で描かれている早押し機も、高畠さん製作のものです。

――高畠さんご自身がクイズをプレイしてきた中で、一番印象的なことは何でしたか?
自分自身のことで恐縮ですが、「第8回ウルトラクイズ」で、ハワイの綱引きクイズで負けたこと。もちろん、誤答してしまいチャンスを生かせなかった自分が悪いのですが、ここでのルールが「ホントにシミュレーションしたの?」と思えるような詰めの甘さがあったため、余計に悔しい(笑)。
帰国してからもしばらくはボーッとしてしまうほどでした。思い出すと今でもため息が出ます。これが一番印象に残ることなんて、ちょっと寂しいですねえ…。

――道蔦岳史さん(クイズ作家)の著書「TVクイズで10倍儲かる本」にも高畠さんが紹介されていますが、その当時の(道蔦さんらとの)思い出話などありましたらお願いします。
道蔦さんと初めてお会いしたのは、第8回ウルトラクイズでです。ハワイの綱引きクイズで敗れ、一緒に帰国しました。
ウルトラクイズの旅の間は毎晩、ホテルの誰かの部屋に集まって酒盛りをしていましたが、その時、数々のクイズ番組に出場された経験談など、いろいろとお話を聞かせていただきました。お互いの家がものすごく近所であることがわかって、ビックリもしました。サインをお願いしたかったのですが、これは何となく言い出せなかったなあ…。
その後道蔦さんがクイズに関しての本を出版することとなり、早押し機の回路掲載について協力させていただきました。
出来上がった本を1冊いただきましたが、1ページ目にサインが書かれていました。ウルトラの旅の時にもらい損ね、今さらサインくださいとも言えなかったので、これはうれしかったです。

次回、いよいよ早押し機についてのお話に入ります!

【編集:神野芳治】


【早押し機職人・高畠操一さん】

(1) 「なんといっても決定的だったのは、『第1回アメリカ横断ウルトラクイズ』です」(当記事)

(2) 「30数年で約150台の早押し機を作りました」

(3) 「皆さんと共にある早押し機、末永くかわいがってやってください」

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/hayab04-1024x768.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/hayab04-150x150.jpgquizdo早押し機早押し機製作☆【2018/5/7更新】高畠さんより連絡があり、諸事情により早押し機の受注を一時中止しており、サイトも一時閉鎖しているとのことです。続報が入り次第更新します。 クイズサークルの生命線とも言うべき早押し機、市販のものもあります。 しかし、多くのサークルで使われているのは、早押し機の製作を請け負ってくれる方、通称「職人さん」の手によるものです。 今回は、代表的な「職人さん」のお一人、特に関東の大半のサークルの早押し機を手掛けた高畠操一(たかばたけ・そういち)さんに、メールにてインタビューしました。 ☆当記事は、2004年発刊の雑誌「Quiz Park」vol.1に掲載した記事をベースに、2017年に高畠さんとのやりとりで一部修正する形で作成しました。 また、ご発注を検討される方は、高畠さんのサイトもあわせてお読みください。 ――高畠さんがクイズに興味を持たれるきっかけは、どんなことだったんですか? 父親がクイズ好きでよく観ていましたから、自然と自分も観るようになってしまいました。小学校高学年頃にはすでに、アニメとかよりクイズ番組を選ぶようなイヤな子になっていた(笑)。 しかし、なんといっても決定的だったのは、やはり私も例に漏れず、「第1回アメリカ横断ウルトラクイズ」です。あのスケールに、ぶったまげました。毎年放映されるにしたがって、「ぜひ出たい!」という熱は高まっていきました。 そう、私は“クイズマニア”ではなく、“ウルトラクイズマニア”なのです。 ――高畠さんが所属した/しているクイズサークルはありますか? 過去には、出身大学のクイズ研究会。そして現在は、社会人サークルの「クイズ部」に所属しています。 あと、“クイズサークル”とはちょっと違いますが、ウルトラクイズで一緒に旅をした仲間たちとは、30 年ほどたった今も仲が良く、時々集まっています。 ――高畠さんご自身がクイズをプレイしてきた中で、一番印象的なことは何でしたか? 自分自身のことで恐縮ですが、「第8回ウルトラクイズ」で、ハワイの綱引きクイズで負けたこと。もちろん、誤答してしまいチャンスを生かせなかった自分が悪いのですが、ここでのルールが「ホントにシミュレーションしたの?」と思えるような詰めの甘さがあったため、余計に悔しい(笑)。 帰国してからもしばらくはボーッとしてしまうほどでした。思い出すと今でもため息が出ます。これが一番印象に残ることなんて、ちょっと寂しいですねえ…。 ――道蔦岳史さん(クイズ作家)の著書「TVクイズで10倍儲かる本」にも高畠さんが紹介されていますが、その当時の(道蔦さんらとの)思い出話などありましたらお願いします。 道蔦さんと初めてお会いしたのは、第8回ウルトラクイズでです。ハワイの綱引きクイズで敗れ、一緒に帰国しました。 ウルトラクイズの旅の間は毎晩、ホテルの誰かの部屋に集まって酒盛りをしていましたが、その時、数々のクイズ番組に出場された経験談など、いろいろとお話を聞かせていただきました。お互いの家がものすごく近所であることがわかって、ビックリもしました。サインをお願いしたかったのですが、これは何となく言い出せなかったなあ…。 その後道蔦さんがクイズに関しての本を出版することとなり、早押し機の回路掲載について協力させていただきました。 出来上がった本を1冊いただきましたが、1ページ目にサインが書かれていました。ウルトラの旅の時にもらい損ね、今さらサインくださいとも言えなかったので、これはうれしかったです。 次回、いよいよ早押し機についてのお話に入ります! 【編集:神野芳治】 【早押し機職人・高畠操一さん】 (1) 「なんといっても決定的だったのは、『第1回アメリカ横断ウルトラクイズ』です」(当記事) (2) 「30数年で約150台の早押し機を作りました」 (3) 「皆さんと共にある早押し機、末永くかわいがってやってください」クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト