前回に引き続き、「長屋クイズアリーナ3」開発者のぽーまんさんに話を伺いました。

――遅延ハンデ、変則ルールを実装するにあたって、大変だったことはありますか?

遅延ハンデは技術的にはとても簡単な機能です。何しろ、「押されたときの処理」をすぐに実行せず少し待つというだけですから。特に今回は最初から遅延ハンデを実装することが決まっていたので、なおさら苦労なく済みました。

変則ルールは遅延ハンデほど単純でないにしろ、今回に限って言えば比較的に楽ができています。論理的機能を実装するにあたっての苦労の多くは軌道修正や想定外の機能追加から生じますが、今回は問題設定と解決法が最初から明確に準備できていたので。逆に言えば、実装の苦労が設計段階に前倒しになっているとも言えますが……

遅延ハンデや変則ルールに限らず広く実装の話をすると、実は一番大変なのは機能の実装ではなかったりします。「長屋クイズアリーナ3」の開発には半年を要していますが、そのほとんどの期間は「あってはならない事態にならないようにする」ために割かれています。「あってはならない事態」とはつまり「ズル」や「迷惑行為」や「バグ」のことで、より具体的には他人のボードの中身を見たり、不正な操作でゲームを進行不能にしたり、正しいが想定していない操作のせいでゲームが破綻するといった事態を指します。

機能の実装は何がしたいかを明確にすれば、あとはそれをプログラムの言葉に直してあげるだけで済みますが、「あってはならない事態」はそれが例えば何であるかをあらかじめ全部列挙しなければいけないのです。さながら、有効回答数が分からない多答クイズを完答しなければならないような難しさがあります。どうやら僕はまだ完答できていないようですが、ちょっとしばらくそっちのクイズはお休みしたいですね……

――「3.話下手でもなんとか楽しいクイズを進行できるような仕掛けはないものでしょうか?」という課題意識に対して、「演出の充実」を挙げられています。実装にあたり大変だったことはどんな点でしょうか?

それはズバリ僕のセンスがないことです。演出に限らず、配色やスコア表示の形状にしたって、あまり自信がないです。『abc』のようなかっこいい演出に憧れますが、果たして「長屋クイズアリーナ3」はどれくらいかっこよくできたでしょうか……?

演出のデザインでなく実装の苦労ということなら、すべての端末で同じように動くようにするのは大変でしたし、今も苦労しています。ブラウザの違いや端末性能の違いを吸収できるようにするには、もう少し試行錯誤が必要だと感じています。

「長屋クイズアリーナ」を使用しての例会の様子。(女性の初心者・中級者限定ネットサークル「CINDERELLA」記事より、バージョンは以前の2のもの)

――今後は「しばらくはバグ修正以外をしないつもりです。プログラミングばっかりやっていたら僕もクイズしたくなってきたので。 そのうちスコア修正処理のスマホ対応とか、ルールの追加とかはするかもしれません」とのことですが、遠い将来、「こんなこともやってみたい」というのがありましたら教えてください。

やってみたいことはいくつかあって、まずひとつは「長屋クイズアリーナ」の改良です。もっと軽快に、かつ誤動作なく動くように改善したいと思っています。「オンラインクイズをもっと楽しくするには?」という質問でも少し触れましたが、エモティコンを飛ばせるようにするとコミュニケーションの助けになるかなとか、新しい機能の構想も少しずつ溜まってきています。

オフラインでの「楽しいクイズ」のためのツール開発もやってみたいです。クイズ番組のようなエフェクトクイズや動画クイズを誰でも簡単に作れるようにしたら楽しそうじゃないですか?
あとは「長屋クイズアリーナ」の技術を流用する形で、汎用のオフラインクイズ用得点表示器が作れるんじゃないかとも考えています。
いずれにせよ、しばらくは開発の暇がなさそうなので、遠い先の話になると思います。

――最後に、「長屋クイズアリーナ」をお使いの方にメッセージがありましたらよろしくお願いします。

どんな形であれ、「長屋クイズアリーナ」がクイズを楽しむ助けになれば僕としても嬉しい限りです。また、ポジティブなのでもネガティブなのでもいいので、今後の参考のために感想や意見を募集しています。ぜひTwitterの方にリプライをください。クイズのお誘いでもいいですよ! あんまり強くないですけど、誘ってください!

――ありがとうございました!

【文責:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2018/03/長屋1-1024x484.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2018/03/長屋1-150x150.jpgquizdo早押し機早押しアプリなどその他クイズリンク前回に引き続き、「長屋クイズアリーナ3」開発者のぽーまんさんに話を伺いました。 ――遅延ハンデ、変則ルールを実装するにあたって、大変だったことはありますか? 遅延ハンデは技術的にはとても簡単な機能です。何しろ、「押されたときの処理」をすぐに実行せず少し待つというだけですから。特に今回は最初から遅延ハンデを実装することが決まっていたので、なおさら苦労なく済みました。 変則ルールは遅延ハンデほど単純でないにしろ、今回に限って言えば比較的に楽ができています。論理的機能を実装するにあたっての苦労の多くは軌道修正や想定外の機能追加から生じますが、今回は問題設定と解決法が最初から明確に準備できていたので。逆に言えば、実装の苦労が設計段階に前倒しになっているとも言えますが…… 遅延ハンデや変則ルールに限らず広く実装の話をすると、実は一番大変なのは機能の実装ではなかったりします。「長屋クイズアリーナ3」の開発には半年を要していますが、そのほとんどの期間は「あってはならない事態にならないようにする」ために割かれています。「あってはならない事態」とはつまり「ズル」や「迷惑行為」や「バグ」のことで、より具体的には他人のボードの中身を見たり、不正な操作でゲームを進行不能にしたり、正しいが想定していない操作のせいでゲームが破綻するといった事態を指します。 機能の実装は何がしたいかを明確にすれば、あとはそれをプログラムの言葉に直してあげるだけで済みますが、「あってはならない事態」はそれが例えば何であるかをあらかじめ全部列挙しなければいけないのです。さながら、有効回答数が分からない多答クイズを完答しなければならないような難しさがあります。どうやら僕はまだ完答できていないようですが、ちょっとしばらくそっちのクイズはお休みしたいですね…… ――「3.話下手でもなんとか楽しいクイズを進行できるような仕掛けはないものでしょうか?」という課題意識に対して、「演出の充実」を挙げられています。実装にあたり大変だったことはどんな点でしょうか? それはズバリ僕のセンスがないことです。演出に限らず、配色やスコア表示の形状にしたって、あまり自信がないです。『abc』のようなかっこいい演出に憧れますが、果たして「長屋クイズアリーナ3」はどれくらいかっこよくできたでしょうか……? 演出のデザインでなく実装の苦労ということなら、すべての端末で同じように動くようにするのは大変でしたし、今も苦労しています。ブラウザの違いや端末性能の違いを吸収できるようにするには、もう少し試行錯誤が必要だと感じています。 ――今後は「しばらくはバグ修正以外をしないつもりです。プログラミングばっかりやっていたら僕もクイズしたくなってきたので。 そのうちスコア修正処理のスマホ対応とか、ルールの追加とかはするかもしれません」とのことですが、遠い将来、「こんなこともやってみたい」というのがありましたら教えてください。 やってみたいことはいくつかあって、まずひとつは「長屋クイズアリーナ」の改良です。もっと軽快に、かつ誤動作なく動くように改善したいと思っています。「オンラインクイズをもっと楽しくするには?」という質問でも少し触れましたが、エモティコンを飛ばせるようにするとコミュニケーションの助けになるかなとか、新しい機能の構想も少しずつ溜まってきています。 オフラインでの「楽しいクイズ」のためのツール開発もやってみたいです。クイズ番組のようなエフェクトクイズや動画クイズを誰でも簡単に作れるようにしたら楽しそうじゃないですか? あとは「長屋クイズアリーナ」の技術を流用する形で、汎用のオフラインクイズ用得点表示器が作れるんじゃないかとも考えています。 いずれにせよ、しばらくは開発の暇がなさそうなので、遠い先の話になると思います。 ――最後に、「長屋クイズアリーナ」をお使いの方にメッセージがありましたらよろしくお願いします。 どんな形であれ、「長屋クイズアリーナ」がクイズを楽しむ助けになれば僕としても嬉しい限りです。また、ポジティブなのでもネガティブなのでもいいので、今後の参考のために感想や意見を募集しています。ぜひTwitterの方にリプライをください。クイズのお誘いでもいいですよ! あんまり強くないですけど、誘ってください! ――ありがとうございました! 【文責:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト