『クイズの杜』の最終回です。
市川尚志さんに、『クイズの杜(もり)・問題リンク&ダウンロードサイト』の未来についてお伺いします。

――今後、「こんな風に運営したい」「こんな新しいこともやってみたい」というものがありましたらお願いします。

縁があって、クイズスケジュール管理の『新・一心精進』の運営に携わることになっており、今はそちらに集中しています。よって、『クイズの杜』は手つかず状態を継続せざるを得ません。クイズが注目される今だからこそ、「問題共有サイトの重要性はより増す」と思っているだけに、申し訳ない気持ちはあります。『新・一心精進』では、大会データのアーカイブプロジェクトという近い取り組みはスタートしましたので、まずはそちらの方をよろしくお願いいたします。現時点で第2回から第6回の『新人王・早押王』など、初心者向けの問題群も、当時の問題チーフの許可を得た上でアップロードしております。

そして、もし『新・一心精進』がある程度落ち着いたら、『新・一心精進』の機能の中に『クイズの杜』のような問題データベースを持たせる構想を立てています。ある意味「鈴木舟太さんから出航した“舟”が、全部また同じところで合流する」という形ですね。

ここの赤丸の部分が今後充実していく……かも?

――舟太さんだけに舟、と言いたい気持ちはよく理解しました。どんな構想なんですか?

合流したときの構想、通称『ドリームクイズの杜』で考えている構想は以下があります。

・問題アップロードや、修正メンテナンスの自動化(管理者を介さなくても、あるいは管理人は承認ボタンひとつでアップロードや修正許可を出せるようにする)

・「問題群」機能の構築(各自の「お気に入り問題」や「覚えたい問題」を複数問題集から集めた「問題群」を作れるようにして、そこからランダムに問題を出せるようにするなど。できれば個人のローカルやグループで問題文修正なんかもできると良いですが、全員分の同じデータベースを持つことになるので容量が増えまくるのが課題になります)

・多くの人が「問題群」に選んでいたり、「覚えたい問題」に選んだ問題の上位問題を抜き出す機能(自動的に良問が選出されていくでしょう)

・問題の電子データでの売買(Excelとかいう意味ではなく、データベースの問題での売買です)

・スマホからの問題アクセス(端的に言えば「スマホ2台があれば、全国どこでもだれでも早押しできる。もう1台はアプリの早押し機」環境の構築。もちろん、クイズは早押しに限る必要はないですが)

・API接続を可能とし、外部有志が開発する色々なツールで最新の問題にアクセスできるようにする。(過去にはみさきちさんの「QR」とのコラボを行ってきましたが、接続仕様をオープンにすれば、「クイズ素人」の「アプリ開発者」が、クイズゲームを気軽に作れたりするんじゃないかなと思っています。そこには「問題群」機能の整備は必須と思っていますが)

実現性はともかくとして、やりたいことだけは増えていく感じです。どのような形を取るにしても『クイズの杜』として、「問題を提供する方の考えが第一」「集められるクイズに積極的に優劣をつけない」「優劣をつけるとすればユーザーたちが決める」という原則を踏み外さないようにしたいです。

――最後に、何かメッセージがありましたらお願いします。

サラリーマンが空いている時間にやっている話なので、『新・一心精進』にしても『クイズの杜』にしても、あまり期待しない程度に、少しずつの開発を待っていただければ、と思います。

そして、この場を借りて皆様にお願いがあります。

1番目は、開発費捻出のための「新一心精進有料会員登録」のお願いです。
今月から『新・一心精進』では、「権利能力なき社団」として、有志から会費を集める形にすることになりました。最初は提供できる機能も少なく有料会員は「寄付同然」となりますが、集めた会費は(少なくとも当面は)Web開発と保守、及び組織を保つための費用に全額使っていきます。また、透明な会計報告の実施をお約束します。最初は『新・一心精進』の開発で手一杯ですが、ある程度整備できれば『クイズの杜』のような機能開発にもリソースを投入していくことが可能になるでしょう。上記のような構想にご賛同頂ける方は、『新・一心精進』への有料会員として金銭面でご協力いただければ、と思っています。

――有料会員登録は私も協会会員登録(初年度無料)とセットで行いました。それと別に、『mono-series』という大会の告知として、団体で協賛しようと思っています。続きをお願いします。

ご登録ありがとうございます!本当に助かります。
初年度はほぼ寄付という状態であるにもかかわらず、現時点でも多くの方に会員になっていただき、ニシダさんが長年積み重ねてきたものの重さを感じています。

2番目です。「『新・一心精進』データアーカイブ計画」『クイズの杜』ともに、皆様からの問題提供が重要となります。
売買の機能を持たせる計画はありますが、実はこれは各種法律上の問題からハードルが高く、当面は「実質無償提供」を前提にシステムを組んでいくしかないと思っています(協力者への会費減免とかはあり得ると思っていますが)。ボランティアにはなりますが、「既に問題集が売り切れてデータを無償提供する」「問題集の宣伝のために一部だけアップする」「後世に記録を残すためペーパーと結果だけアップする」など、皆さま自身が損をしない範囲でご協力いただければ、と思っています。問題の提供依頼の案内などは、今後追々行っていきます。

――「問題集の宣伝のために一部だけアップする」「後世に記録を残すためペーパーと結果だけアップする」すれば私にとっても宣伝として魅力的かな、と思います。最近あまり聞かなくなったけど「フリーミアム」な考え方ですね。それでは3番目は?

3番目は、コラボ頂けるツール開発者からの提案や協力立候補です。
クイズ界には優秀なツール開発者が複数います。こうして集めた問題とツールがコラボをすることで、もっともっとクイズを盛り上げていくことが可能と思っています。そんな中からデータベース本体の開発者が立候補していただけたら嬉しいですね。

以上、最後はお願いばかりになってしまいましたが、私・市川としては『クイズの杜』も含め、自分なりのやり方で今後もクイズの盛り上げに貢献していきたいと考えていますので、可能な方はご協力のほど、よろしくお願いいたします。

――ありがとうございました!

【文責:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/08/quiznomori3-1024x506.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/08/quiznomori3-150x150.jpgquizdo問題問題掲載サイト『クイズの杜』の最終回です。 市川尚志さんに、『クイズの杜(もり)・問題リンク&ダウンロードサイト』の未来についてお伺いします。 ――今後、「こんな風に運営したい」「こんな新しいこともやってみたい」というものがありましたらお願いします。 縁があって、クイズスケジュール管理の『新・一心精進』の運営に携わることになっており、今はそちらに集中しています。よって、『クイズの杜』は手つかず状態を継続せざるを得ません。クイズが注目される今だからこそ、「問題共有サイトの重要性はより増す」と思っているだけに、申し訳ない気持ちはあります。『新・一心精進』では、大会データのアーカイブプロジェクトという近い取り組みはスタートしましたので、まずはそちらの方をよろしくお願いいたします。現時点で第2回から第6回の『新人王・早押王』など、初心者向けの問題群も、当時の問題チーフの許可を得た上でアップロードしております。 そして、もし『新・一心精進』がある程度落ち着いたら、『新・一心精進』の機能の中に『クイズの杜』のような問題データベースを持たせる構想を立てています。ある意味「鈴木舟太さんから出航した“舟”が、全部また同じところで合流する」という形ですね。 ――舟太さんだけに舟、と言いたい気持ちはよく理解しました。どんな構想なんですか? 合流したときの構想、通称『ドリームクイズの杜』で考えている構想は以下があります。 ・問題アップロードや、修正メンテナンスの自動化(管理者を介さなくても、あるいは管理人は承認ボタンひとつでアップロードや修正許可を出せるようにする) ・「問題群」機能の構築(各自の「お気に入り問題」や「覚えたい問題」を複数問題集から集めた「問題群」を作れるようにして、そこからランダムに問題を出せるようにするなど。できれば個人のローカルやグループで問題文修正なんかもできると良いですが、全員分の同じデータベースを持つことになるので容量が増えまくるのが課題になります) ・多くの人が「問題群」に選んでいたり、「覚えたい問題」に選んだ問題の上位問題を抜き出す機能(自動的に良問が選出されていくでしょう) ・問題の電子データでの売買(Excelとかいう意味ではなく、データベースの問題での売買です) ・スマホからの問題アクセス(端的に言えば「スマホ2台があれば、全国どこでもだれでも早押しできる。もう1台はアプリの早押し機」環境の構築。もちろん、クイズは早押しに限る必要はないですが) ・API接続を可能とし、外部有志が開発する色々なツールで最新の問題にアクセスできるようにする。(過去にはみさきちさんの「QR」とのコラボを行ってきましたが、接続仕様をオープンにすれば、「クイズ素人」の「アプリ開発者」が、クイズゲームを気軽に作れたりするんじゃないかなと思っています。そこには「問題群」機能の整備は必須と思っていますが) 実現性はともかくとして、やりたいことだけは増えていく感じです。どのような形を取るにしても『クイズの杜』として、「問題を提供する方の考えが第一」「集められるクイズに積極的に優劣をつけない」「優劣をつけるとすればユーザーたちが決める」という原則を踏み外さないようにしたいです。 ――最後に、何かメッセージがありましたらお願いします。 サラリーマンが空いている時間にやっている話なので、『新・一心精進』にしても『クイズの杜』にしても、あまり期待しない程度に、少しずつの開発を待っていただければ、と思います。 そして、この場を借りて皆様にお願いがあります。 1番目は、開発費捻出のための「新一心精進有料会員登録」のお願いです。 今月から『新・一心精進』では、「権利能力なき社団」として、有志から会費を集める形にすることになりました。最初は提供できる機能も少なく有料会員は「寄付同然」となりますが、集めた会費は(少なくとも当面は)Web開発と保守、及び組織を保つための費用に全額使っていきます。また、透明な会計報告の実施をお約束します。最初は『新・一心精進』の開発で手一杯ですが、ある程度整備できれば『クイズの杜』のような機能開発にもリソースを投入していくことが可能になるでしょう。上記のような構想にご賛同頂ける方は、『新・一心精進』への有料会員として金銭面でご協力いただければ、と思っています。 ――有料会員登録は私も協会会員登録(初年度無料)とセットで行いました。それと別に、『mono-series』という大会の告知として、団体で協賛しようと思っています。続きをお願いします。 ご登録ありがとうございます!本当に助かります。 初年度はほぼ寄付という状態であるにもかかわらず、現時点でも多くの方に会員になっていただき、ニシダさんが長年積み重ねてきたものの重さを感じています。 2番目です。「『新・一心精進』データアーカイブ計画」『クイズの杜』ともに、皆様からの問題提供が重要となります。 売買の機能を持たせる計画はありますが、実はこれは各種法律上の問題からハードルが高く、当面は「実質無償提供」を前提にシステムを組んでいくしかないと思っています(協力者への会費減免とかはあり得ると思っていますが)。ボランティアにはなりますが、「既に問題集が売り切れてデータを無償提供する」「問題集の宣伝のために一部だけアップする」「後世に記録を残すためペーパーと結果だけアップする」など、皆さま自身が損をしない範囲でご協力いただければ、と思っています。問題の提供依頼の案内などは、今後追々行っていきます。 ――「問題集の宣伝のために一部だけアップする」「後世に記録を残すためペーパーと結果だけアップする」すれば私にとっても宣伝として魅力的かな、と思います。最近あまり聞かなくなったけど「フリーミアム」な考え方ですね。それでは3番目は? 3番目は、コラボ頂けるツール開発者からの提案や協力立候補です。 クイズ界には優秀なツール開発者が複数います。こうして集めた問題とツールがコラボをすることで、もっともっとクイズを盛り上げていくことが可能と思っています。そんな中からデータベース本体の開発者が立候補していただけたら嬉しいですね。 以上、最後はお願いばかりになってしまいましたが、私・市川としては『クイズの杜』も含め、自分なりのやり方で今後もクイズの盛り上げに貢献していきたいと考えていますので、可能な方はご協力のほど、よろしくお願いいたします。 ――ありがとうございました! 【文責:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト