QuizKnock・伊沢拓司編集長へのインタビュー、最終回です!

――ご覧になっている方からよく寄せられるご意見・ご質問ってありますか?

ありがたいことにファンの方がついてくださって、応援も様々いただいています。企画提案や内容修正について温かいメッセージが寄せられることが多いのは、本当に嬉しいことです。
もちろん、固定ファンの方に向けてではなく、広く多くの皆様に楽しんでいただけることを目指すのがバイラルメディアですので、バランス感覚を失わないようにしていきたいです。

質問は多く寄せられています。記事内容に関するものや編集部についての個人的なもの、勉強法など……。出来る限り各チャネルを通して答えていけるようにしています。

――「事前に想定していた反応」と、「現状の反応」の差異(思ったより~だった、など)ってありますか?

正直事前の反応については考えもつかず、全くどうなるかわかんない、という感じでした。既存のバイラルメディアでクイズをたまに行っているものは有りましたが、専門にして、それを伝えるツールとして使っていく、というのは類のない試みでしたので。最初の公開日が『東大王2016』の収録の日で、スタート時間も収録中だったんですが、収録明けて良い反応が返ってきていたときは嬉しかったですね。
全体として、「思ってたんの違うな」ということの連続です。思いもしなかった記事がヒットしたり、その逆もあったり。それが面白く、難しい部分です。

――「クイズを始めてみた!」という人向けに、お勧めの記事があったらいくつか教えてください。

やはりはじめに、僕が連載をしていた「クイズ王伊沢の読マセ推シ」コーナーを読んでほしいです。現在は「ねとらぼアンサー」のクイズ王イザワの「分からないこともあります」』に移行しましたが、競技クイズ的な要素をベースにしている連載なので、参考になるかと思います。

 

『クイズ王イザワの「分からないこともあります」』

クイズ屋的要素はあまり残さないように書いているのも有り、クイズの実力に直接的につながるものはないかもしれません。
ただ、毎週連載でそろそろ50回行きそうな「常識Knockシリーズ」や、ちょっとレベルを上げた「博識テスト」、意外とクイズ的穴になりがちな常識問題をまとめた「おバカタレントのこと、バカにできますか?」シリーズなど、ぜひクイズ始めたての方に実力アップとして読んでほしい内容は大量にあります。
そもそも作り手はクイズ経験者がほとんどなので、実力に直結するはずです。そういう意味では、他の記事もほとんどが役に立つはずです。ジャンルもバラすよう心がけているので、苦手ジャンル強化にも使ってほしいですね。

僕も実際、普段のクイズでは触れないトレンドや、いわゆる「ナチュラル知識」的なものを多くQuizKnockで仕入れました。そのあたりが『第17回勝抜杯』での決勝進出にかなり役立ったと思います。時事的なものにもかなり触れているので、QuizKnockを始めてからオープンでの結果がかなり良くなった気がします。「新・一心精進」にも団体含め5回載ることができました。それまで嫌いだった謎解き的な問題も、作問や回答を繰り返すことで得意になり、『東大王2017』優勝の原動力になったと思います。

――今後、「こんな風に運営したい」「こんな新しいこともやってみたい」というものがありましたらお願いします。

やはりまずはデッカクしていきたい。成果も出ていますが、まだまだ上があります。上昇していきたいですね。
あとは、やはり設立理念にあるように、このQuizKnockはクイズと世間をつなぐダムのような位置付けで、ノウハウを貯めて引き継いでいくことも目標です。これまでも忙しくなったり就職したりで多くのメンバーがQuizKnockを卒業しています。そして同時に多くのライターも入ってきています。僕自身も含めて、ノウハウをためつつ流動的に回せることが理想です。その体制づくりは進めていきたいですね。

現在でも記事・動画ともに新しいアイディアを溜め込んでいます。ビジネスの世界でもあるので言えないことは多いですが、なるべくアイディアを乱射していきたいです。数カ月後にはまたひとつ大きな動きがあるはずなので、ぜひお楽しみに……!

――QuizKnock以外で、伊沢さんがクイズ関連で「こんなことをやってみたい!」というのがありましたら、アイディアや妄想レベルでも結構ですので教えてください。

クイズにはかれこれ10年以上お世話になっています。僕の人生や人格とクイズは引き剥がせない。クイズへの恩返しは常々行っていきたいですね。

現在はAQL東京東部リーグ代表として地域振興への協力をしていますが、時間を見つけて少しずつクオリティのある仕事をしていきたいです。プレイヤーファーストとして、得た経験をクイズの世界に還元していきたいですね。
そろそろ、個人大会もやりたいけど、時間がないので難しいかなぁ……

――最後に、何かメッセージがありましたらお願いします。

僕がクイズを始めた頃に比べて、競技クイズを取り巻く環境はマスな方向に変化していると思います。良し悪しはともかく、歩を進めてみることは停滞を逃れる手段として必要だと思っています。
QuizKnockはクイズ界をターゲットとしたものではありませんが、クイズの面白さや知識そのものを伝える入り口のひとつとして業界にも貢献できているかな、と思っています。
QuizKnockも、Quiz Doも、その他の様々な入り口も含めて、皆で補い合って業界を盛り上げられればなと思っています。ギブアンドテイクで、利他的な心でもって進化してきたこの業界だからこそ、今もう一度その心に立ち返って盛り上げていきたいと思っています。

――ありがとうございました!

【文責:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/08/izawa.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/08/izawa-150x150.jpgquizdoクイズリンクその他QuizKnock・伊沢拓司編集長へのインタビュー、最終回です! ――ご覧になっている方からよく寄せられるご意見・ご質問ってありますか? ありがたいことにファンの方がついてくださって、応援も様々いただいています。企画提案や内容修正について温かいメッセージが寄せられることが多いのは、本当に嬉しいことです。 もちろん、固定ファンの方に向けてではなく、広く多くの皆様に楽しんでいただけることを目指すのがバイラルメディアですので、バランス感覚を失わないようにしていきたいです。 質問は多く寄せられています。記事内容に関するものや編集部についての個人的なもの、勉強法など……。出来る限り各チャネルを通して答えていけるようにしています。 ――「事前に想定していた反応」と、「現状の反応」の差異(思ったより~だった、など)ってありますか? 正直事前の反応については考えもつかず、全くどうなるかわかんない、という感じでした。既存のバイラルメディアでクイズをたまに行っているものは有りましたが、専門にして、それを伝えるツールとして使っていく、というのは類のない試みでしたので。最初の公開日が『東大王2016』の収録の日で、スタート時間も収録中だったんですが、収録明けて良い反応が返ってきていたときは嬉しかったですね。 全体として、「思ってたんの違うな」ということの連続です。思いもしなかった記事がヒットしたり、その逆もあったり。それが面白く、難しい部分です。 ――「クイズを始めてみた!」という人向けに、お勧めの記事があったらいくつか教えてください。 やはりはじめに、僕が連載をしていた「クイズ王伊沢の読マセ推シ」コーナーを読んでほしいです。現在は「ねとらぼアンサー」の『クイズ王イザワの「分からないこともあります」』に移行しましたが、競技クイズ的な要素をベースにしている連載なので、参考になるかと思います。   クイズ屋的要素はあまり残さないように書いているのも有り、クイズの実力に直接的につながるものはないかもしれません。 ただ、毎週連載でそろそろ50回行きそうな「常識Knockシリーズ」や、ちょっとレベルを上げた「博識テスト」、意外とクイズ的穴になりがちな常識問題をまとめた「おバカタレントのこと、バカにできますか?」シリーズなど、ぜひクイズ始めたての方に実力アップとして読んでほしい内容は大量にあります。 そもそも作り手はクイズ経験者がほとんどなので、実力に直結するはずです。そういう意味では、他の記事もほとんどが役に立つはずです。ジャンルもバラすよう心がけているので、苦手ジャンル強化にも使ってほしいですね。 僕も実際、普段のクイズでは触れないトレンドや、いわゆる「ナチュラル知識」的なものを多くQuizKnockで仕入れました。そのあたりが『第17回勝抜杯』での決勝進出にかなり役立ったと思います。時事的なものにもかなり触れているので、QuizKnockを始めてからオープンでの結果がかなり良くなった気がします。「新・一心精進」にも団体含め5回載ることができました。それまで嫌いだった謎解き的な問題も、作問や回答を繰り返すことで得意になり、『東大王2017』優勝の原動力になったと思います。 ――今後、「こんな風に運営したい」「こんな新しいこともやってみたい」というものがありましたらお願いします。 やはりまずはデッカクしていきたい。成果も出ていますが、まだまだ上があります。上昇していきたいですね。 あとは、やはり設立理念にあるように、このQuizKnockはクイズと世間をつなぐダムのような位置付けで、ノウハウを貯めて引き継いでいくことも目標です。これまでも忙しくなったり就職したりで多くのメンバーがQuizKnockを卒業しています。そして同時に多くのライターも入ってきています。僕自身も含めて、ノウハウをためつつ流動的に回せることが理想です。その体制づくりは進めていきたいですね。 現在でも記事・動画ともに新しいアイディアを溜め込んでいます。ビジネスの世界でもあるので言えないことは多いですが、なるべくアイディアを乱射していきたいです。数カ月後にはまたひとつ大きな動きがあるはずなので、ぜひお楽しみに……! ――QuizKnock以外で、伊沢さんがクイズ関連で「こんなことをやってみたい!」というのがありましたら、アイディアや妄想レベルでも結構ですので教えてください。 クイズにはかれこれ10年以上お世話になっています。僕の人生や人格とクイズは引き剥がせない。クイズへの恩返しは常々行っていきたいですね。 現在はAQL東京東部リーグ代表として地域振興への協力をしていますが、時間を見つけて少しずつクオリティのある仕事をしていきたいです。プレイヤーファーストとして、得た経験をクイズの世界に還元していきたいですね。 そろそろ、個人大会もやりたいけど、時間がないので難しいかなぁ…… ――最後に、何かメッセージがありましたらお願いします。 僕がクイズを始めた頃に比べて、競技クイズを取り巻く環境はマスな方向に変化していると思います。良し悪しはともかく、歩を進めてみることは停滞を逃れる手段として必要だと思っています。 QuizKnockはクイズ界をターゲットとしたものではありませんが、クイズの面白さや知識そのものを伝える入り口のひとつとして業界にも貢献できているかな、と思っています。 QuizKnockも、Quiz Doも、その他の様々な入り口も含めて、皆で補い合って業界を盛り上げられればなと思っています。ギブアンドテイクで、利他的な心でもって進化してきたこの業界だからこそ、今もう一度その心に立ち返って盛り上げていきたいと思っています。 ――ありがとうございました! 【文責:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト