取材当日は不参加でしたが、後日、農学部(南箕輪村)のスネれんさん(2年)にもTwitterで話を聞きました。

――農学部のキャンパスから松本に行こうとすると、時間・交通費的にいくらくらいかかりますか?
現在自家用車で松本に行ってます。車でしたら片道52kmで約1時間半ほど、燃料費は往復で900円〜1000円ぐらいかかってます。

――松本での例会にどれくらいのペースで参加されてます? また、スカクイ(Skypeを使ったクイズ)などをネットで何かやったり……とかってありますか?
他の部活と活動日が被っているので、松本の活動は月に1度出られるかどうか…というところです。行けることなら毎週出たいんですけどね…。
寮住まいでネットが公共スペースしか使えないので、スカクイはやれてないです。たまに『早押し学園』というアプリを使って、友人たちと早押しクイズする程度です。

――農学部で支部作るのはやはりかなり大変そう?(学部自体の人数もそんな多そうではないですし……)
学部で支部を作るのはかなり大変だと思います。クイズサークル創立以来、農学部のメンバーが私のみなので活動できないですし、今のキャンパスで新たな参加者を募るにも活動内容を見せられない状態で面白さを伝えられるかが難しいところです…。
来年、1年生で農学部の人が入ってくれれば支部設立の可能性は残るので、今はそれを祈ってます。

――スネれんさんは栄東高校(埼玉)のご出身ですが、栄東のクイズ研と今のクイズ研、雰囲気などを比べてみるとどうでしょうか?
栄東と信大、どちらも楽しく真面目に取り組んでいる人が多いですが、違うところもあります。
栄東はご存知の方も多い通り、顧問も活動的な部活です。同好会の頃から色々なクイズプレイヤーさんとお話ししたりして、「本気でクイズを楽しめる」ようガツガツ活動していました。私が在籍していた頃は人数が膨大になり始め、大会参加にある程度の実力がないと行けない状態でした(今は分からないですが)。
日々切磋琢磨し続けるような環境であるため、実力や知識量では栄東の方が一枚上手です。
信大は他の方のインタビューでもわかるように、会員みんながクイズを楽しんでいます。『楽しむ=ただ喋って盛り上がる』ではなく「これ知ってる!」「初めて聞いた!」「わかってたのに押し負けた…悔しい!」といった気持ちをみんなが大切にし、その気持ちを抱くことを楽しんでいます。また、同じ活動に参加していても、サプライヤーとしてクイズを楽しむ人、知識を詰め込まずに楽しむ人、オールラウンダーを目指す人など、多様な楽しみ方の見本が信大のサークル内にはいます。
個人個人が自分にあった楽しみ方をしているので、活動中の雰囲気は良好です。クイズ歴関係なくクイズを楽しむ人が多いからこそ、活動後に会員の家で延長戦をしたりQMAをやりに行ったりする文化が根付いたんじゃないでしょうか。強くなることを強いなくても、それぞれがクイズの楽しみ方を見つけて続けられる雰囲気であるのが信大の良さであり強みなのだと思います。

――関東と地方では、だいぶ状況も異なるんでしょうか?
関東と地方では「大会に参加できる回数」も「新たな問題への触れやすさ」も「競技人口」も全然違います。地方ではサークル活動で難しい問題に触れることはほぼできませんし、遠征せずに参加できる大会が年に数回程と関東に比べて少ないです。
しかし大会の少なさが地方の利点にもなっていると思います。
関東で大会に参加していた頃、私は「もっと強くなければクイズを楽しめない」という考えに囚われ苦しんできました。多分その考えは、同年代で強い人の押しを何度も目の当たりにして、実力の差に絶望を感じたことで生じたのだと思います。大会で他者への劣等感を抱え、耐えられずにクイズ界を去ってしまう人は毎年出てきます。
地方では大会が少ない分、劣等感でクイズを辞めるまで追い詰められることはあまりないでしょうし、大会と大会の間に期間が開くので自分の知識の増加を大会で実感でき、クイズのモチベーションを維持しやすいのです。 注目されることは少なくても自分の成長を感じられるのは大会の開催頻度が少ない地方ならではの利点だと思います。
誤解しないでいただきたいのが、「栄東がクイズを楽しんでいない」とか「信大が生ぬるい」とかではなく、どちらもいい雰囲気で活動しているということです。 栄東だって部内杯ではワイワイ楽しく押す事もありますし、信大でも大会や選考会では容赦ない押しが出ます。 どちらも楽しく真面目に取り組んでいる人が多いです。そういう観点では栄東も信大も変わらないかと思います。

約2000人……かどうかはともかく、厳しい選考会で選ばれたメンバーにより、2年連続準決勝は達成された。

繊維学部・工学部・農学部のいずれも、「キャンパスが遠隔地にある」というだけで本来であれば足が遠のいても仕方のないところ。
それを「長距離移動してでも参加したい」と思わせる魅力が、信州大学クイズ研究会にはある……と感じました。


【信州大学】

(1)  「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」

(2) 「見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています」

(3) 繊維学部(上田市)・工学部(長野市)

(4) 農学部(南箕輪村)(当記事)


ちなみにこの画像の奥に写っているのが松本城。

【文責:神野芳治】
Quiz Do編集長、mono-series~クイズNo.1物知り決定戦&知の持ち寄りパーティー~主宰。
雑多な知識とクラフトビール・日本酒と大阪のスパイスカレーをこよなく愛する40歳。長野市在住。

私も高校時代にクイズ研を立ち上げました。
最近でもシンサクール蒲田など複数のサークルの立ち上げに参加しています。
「クイズをやってみたい」という人を、Quiz Doでの情報提供を通して応援していきます!

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/C3tuy4iVcAEdzGl.jpg-large-1024x576.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/C3tuy4iVcAEdzGl.jpg-large-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートサークルリポート・大学取材当日は不参加でしたが、後日、農学部(南箕輪村)のスネれんさん(2年)にもTwitterで話を聞きました。 ――農学部のキャンパスから松本に行こうとすると、時間・交通費的にいくらくらいかかりますか? 現在自家用車で松本に行ってます。車でしたら片道52kmで約1時間半ほど、燃料費は往復で900円〜1000円ぐらいかかってます。 ――松本での例会にどれくらいのペースで参加されてます? また、スカクイ(Skypeを使ったクイズ)などをネットで何かやったり……とかってありますか? 他の部活と活動日が被っているので、松本の活動は月に1度出られるかどうか…というところです。行けることなら毎週出たいんですけどね…。 寮住まいでネットが公共スペースしか使えないので、スカクイはやれてないです。たまに『早押し学園』というアプリを使って、友人たちと早押しクイズする程度です。 ――農学部で支部作るのはやはりかなり大変そう?(学部自体の人数もそんな多そうではないですし……) 学部で支部を作るのはかなり大変だと思います。クイズサークル創立以来、農学部のメンバーが私のみなので活動できないですし、今のキャンパスで新たな参加者を募るにも活動内容を見せられない状態で面白さを伝えられるかが難しいところです…。 来年、1年生で農学部の人が入ってくれれば支部設立の可能性は残るので、今はそれを祈ってます。 ――スネれんさんは栄東高校(埼玉)のご出身ですが、栄東のクイズ研と今のクイズ研、雰囲気などを比べてみるとどうでしょうか? 栄東と信大、どちらも楽しく真面目に取り組んでいる人が多いですが、違うところもあります。 栄東はご存知の方も多い通り、顧問も活動的な部活です。同好会の頃から色々なクイズプレイヤーさんとお話ししたりして、「本気でクイズを楽しめる」ようガツガツ活動していました。私が在籍していた頃は人数が膨大になり始め、大会参加にある程度の実力がないと行けない状態でした(今は分からないですが)。 日々切磋琢磨し続けるような環境であるため、実力や知識量では栄東の方が一枚上手です。 信大は他の方のインタビューでもわかるように、会員みんながクイズを楽しんでいます。『楽しむ=ただ喋って盛り上がる』ではなく「これ知ってる!」「初めて聞いた!」「わかってたのに押し負けた…悔しい!」といった気持ちをみんなが大切にし、その気持ちを抱くことを楽しんでいます。また、同じ活動に参加していても、サプライヤーとしてクイズを楽しむ人、知識を詰め込まずに楽しむ人、オールラウンダーを目指す人など、多様な楽しみ方の見本が信大のサークル内にはいます。 個人個人が自分にあった楽しみ方をしているので、活動中の雰囲気は良好です。クイズ歴関係なくクイズを楽しむ人が多いからこそ、活動後に会員の家で延長戦をしたりQMAをやりに行ったりする文化が根付いたんじゃないでしょうか。強くなることを強いなくても、それぞれがクイズの楽しみ方を見つけて続けられる雰囲気であるのが信大の良さであり強みなのだと思います。 ――関東と地方では、だいぶ状況も異なるんでしょうか? 関東と地方では「大会に参加できる回数」も「新たな問題への触れやすさ」も「競技人口」も全然違います。地方ではサークル活動で難しい問題に触れることはほぼできませんし、遠征せずに参加できる大会が年に数回程と関東に比べて少ないです。 しかし大会の少なさが地方の利点にもなっていると思います。 関東で大会に参加していた頃、私は「もっと強くなければクイズを楽しめない」という考えに囚われ苦しんできました。多分その考えは、同年代で強い人の押しを何度も目の当たりにして、実力の差に絶望を感じたことで生じたのだと思います。大会で他者への劣等感を抱え、耐えられずにクイズ界を去ってしまう人は毎年出てきます。 地方では大会が少ない分、劣等感でクイズを辞めるまで追い詰められることはあまりないでしょうし、大会と大会の間に期間が開くので自分の知識の増加を大会で実感でき、クイズのモチベーションを維持しやすいのです。 注目されることは少なくても自分の成長を感じられるのは大会の開催頻度が少ない地方ならではの利点だと思います。 誤解しないでいただきたいのが、「栄東がクイズを楽しんでいない」とか「信大が生ぬるい」とかではなく、どちらもいい雰囲気で活動しているということです。 栄東だって部内杯ではワイワイ楽しく押す事もありますし、信大でも大会や選考会では容赦ない押しが出ます。 どちらも楽しく真面目に取り組んでいる人が多いです。そういう観点では栄東も信大も変わらないかと思います。 https://twitter.com/s_uni_quiz/status/827376786325385216 約2000人……かどうかはともかく、厳しい選考会で選ばれたメンバーにより、2年連続準決勝は達成された。 繊維学部・工学部・農学部のいずれも、「キャンパスが遠隔地にある」というだけで本来であれば足が遠のいても仕方のないところ。 それを「長距離移動してでも参加したい」と思わせる魅力が、信州大学クイズ研究会にはある……と感じました。 【信州大学】 (1)  「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」 (2) 「見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています」 (3) 繊維学部(上田市)・工学部(長野市) (4) 農学部(南箕輪村)(当記事) 【文責:神野芳治】 Quiz Do編集長、mono-series~クイズNo.1物知り決定戦&知の持ち寄りパーティー~主宰。 雑多な知識とクラフトビール・日本酒と大阪のスパイスカレーをこよなく愛する40歳。長野市在住。 私も高校時代にクイズ研を立ち上げました。 最近でもシンサクール蒲田など複数のサークルの立ち上げに参加しています。 「クイズをやってみたい」という人を、Quiz Doでの情報提供を通して応援していきます!クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト