信州大学(1) 「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」
大学クイズ研の中には、30年以上の歴史を誇るところもあれば、新興のクイズ研もあります。
今回は2013年設立と歴史はまだ新しいものの、『EQIDEN』で2年連続準決勝進出を達成、会員数も40人以上と波に乗る信州大学を取り上げます。
それでは早速、編集長の職場の近くにある工学部のキャンパス(長野市)へ、と……。
……えっ、ここではない?
そう、タコ足大学(キャンパスが複数地区にある大学)は数あれど、ここ信州大学は「松本市・長野市・上田市・さらに南箕輪村」にキャンパスを持っています。それぞれのキャンパスを行き来するのは1時間半以上もかかる。そんなハンデの中、信州大学がどのような活動をしているのか。
長野市から松本市まで鈍行とバスで1時間半かけて、信州大学松本キャンパスで行われている例会にお邪魔しました。信州大学の第2講義棟、複数の音楽サークルが練習するのが聞こえる中(アカペラ版の星野源『恋』なのがいかにも「2017年の大学キャンパス」っぽい)、見学と取材はスタートしました……。
問題集を読みあげながら、「3問正解または2問誤答した人はいったん抜けて観客席に回り、観客席にいた人が空席に入る」ルールでクイズはスタート。
その合間を縫って、現会長のOさん(2年)にいろいろと伺いました。
なおサークルの状況についてはこちらの「サークル詳細」もご覧ください。
――まずOさんご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか?
小さいころからTVのクイズ番組を見て雑学を知るのが好きでした。
――では、このサークルに入るきっかけってどんなところだったんですか?
どのサークルに入るか決めかねているときに、クイズサークルの新歓の張り紙を見つけ、行ってみようと思ったことです。
――現在、トータルの「会員数」と、そのうち「一例会に参加する人数」はどれくらいですか?
会員は40人、例会は火曜日が平均15人、金曜日は他のキャンパスから来やすいこともあり20人くらいです。
今年は1年生が12人入りました。
大学からスタートした人が毎年ほとんどですが、今年は経験者4人が加入しました。
――企画の分担は、どのようにして決めていますか?
新年会企画だけは例年M先輩(元会長)が開催しますが、基本的には特に決めていません。やりたい人がやりたいときにやるという感じです。
担当を決めてカチッと企画をやるよりは、今日のように「形式は『n〇m×』のようなシンプルなもの」「問題は問題集を活用する」ことが多いです。また、即興で考えたルールでやることも多いです。
夏休みや春休みの合宿はいろんな人が作った企画をやる場としており、普段は企画をやらない人が企画をやる機会にもなっています。
――活動の終了後はどうしていますか?
キャンパス近くに住んでいる下宿生が多い(信州大の学生のうち長野県出身は3割程度、クイズ研は大半が長野以外出身)こともあり、終了後はみんなで食事に行ったり、さらにその後「延長戦」と称して会員の下宿でクイズをやったりすることもあります。
――会員の中には実力差もあるとは思いますが、何か工夫していることはありますか?
今日のように「抜けたら観客席へ」というルールにより、強い人ばかりが押さないようにしています。また団体戦も取り入れています。チームリーダーが順番に強い人を取りあうようにして、各チーム実力が均等になるようにしています。
――会員みんなが楽しめるよう、何か心がけていることはありますか?
あくまで「部」ではなく「サークル」なので、大会を意識しすぎたり、チームとして強くなることばかりを考えたりすると、気軽に楽しみたい人やクイズを始めたばかりの新入生がやりづらくなってしまうので、クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員ひとりひとりが自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています。
最初の企画は次期サークル長の「エキサイト再翻訳クイズ」! すごく盛り上がってます!
【例題】
"何が、医学の専門用語により「鋭い同一平面の方法炎」と呼ばれる病気 によって、「無分別な人は引かない。」と下品に言うか?"(答え:風邪)
— 信州大学クイズサークル (@s_uni_quiz) March 13, 2017
今回取材に応じて頂いたOさんの「やりたいように」やり、Excite翻訳で「日本語→英語→日本語」と再翻訳した結果。
ちなみにもとの文章は「医学用語では『急性上気道炎』と呼ばれる病気で、俗に『バカはひかない』といわれるのは何でしょう?」。
「急性→acute→鋭い」「上気→flush→同一平面の」「道→way→方法」「炎→flame→炎」のようです。
そんな信州大学クイズ研ができたのは2013年。「高校時代クイズ研ではなかった」一人の男が松本の地に足を踏み入れたときに、物語は動き出します。以下次回!
【文責:神野芳治】
【信州大学】
(1) 「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」(当記事)
(2) 「見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています」
https://quiz-schedule.info/quizdo/?p=697https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0173-1024x576.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0173-150x150.jpg“やる”クイズリポートサークルリポート・大学大学クイズ研の中には、30年以上の歴史を誇るところもあれば、新興のクイズ研もあります。 今回は2013年設立と歴史はまだ新しいものの、『EQIDEN』で2年連続準決勝進出を達成、会員数も40人以上と波に乗る信州大学を取り上げます。 それでは早速、編集長の職場の近くにある工学部のキャンパス(長野市)へ、と……。 ……えっ、ここではない? そう、タコ足大学(キャンパスが複数地区にある大学)は数あれど、ここ信州大学は「松本市・長野市・上田市・さらに南箕輪村」にキャンパスを持っています。それぞれのキャンパスを行き来するのは1時間半以上もかかる。そんなハンデの中、信州大学がどのような活動をしているのか。 長野市から松本市まで鈍行とバスで1時間半かけて、信州大学松本キャンパスで行われている例会にお邪魔しました。信州大学の第2講義棟、複数の音楽サークルが練習するのが聞こえる中(アカペラ版の星野源『恋』なのがいかにも「2017年の大学キャンパス」っぽい)、見学と取材はスタートしました……。 問題集を読みあげながら、「3問正解または2問誤答した人はいったん抜けて観客席に回り、観客席にいた人が空席に入る」ルールでクイズはスタート。 その合間を縫って、現会長のOさん(2年)にいろいろと伺いました。 なおサークルの状況についてはこちらの「サークル詳細」もご覧ください。 ――まずOさんご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか? 小さいころからTVのクイズ番組を見て雑学を知るのが好きでした。 ――では、このサークルに入るきっかけってどんなところだったんですか? どのサークルに入るか決めかねているときに、クイズサークルの新歓の張り紙を見つけ、行ってみようと思ったことです。 ――現在、トータルの「会員数」と、そのうち「一例会に参加する人数」はどれくらいですか? 会員は40人、例会は火曜日が平均15人、金曜日は他のキャンパスから来やすいこともあり20人くらいです。 今年は1年生が12人入りました。 大学からスタートした人が毎年ほとんどですが、今年は経験者4人が加入しました。 ――企画の分担は、どのようにして決めていますか? 新年会企画だけは例年M先輩(元会長)が開催しますが、基本的には特に決めていません。やりたい人がやりたいときにやるという感じです。 担当を決めてカチッと企画をやるよりは、今日のように「形式は『n〇m×』のようなシンプルなもの」「問題は問題集を活用する」ことが多いです。また、即興で考えたルールでやることも多いです。 夏休みや春休みの合宿はいろんな人が作った企画をやる場としており、普段は企画をやらない人が企画をやる機会にもなっています。 ――活動の終了後はどうしていますか? キャンパス近くに住んでいる下宿生が多い(信州大の学生のうち長野県出身は3割程度、クイズ研は大半が長野以外出身)こともあり、終了後はみんなで食事に行ったり、さらにその後「延長戦」と称して会員の下宿でクイズをやったりすることもあります。 ――会員の中には実力差もあるとは思いますが、何か工夫していることはありますか? 今日のように「抜けたら観客席へ」というルールにより、強い人ばかりが押さないようにしています。また団体戦も取り入れています。チームリーダーが順番に強い人を取りあうようにして、各チーム実力が均等になるようにしています。 ――会員みんなが楽しめるよう、何か心がけていることはありますか? あくまで「部」ではなく「サークル」なので、大会を意識しすぎたり、チームとして強くなることばかりを考えたりすると、気軽に楽しみたい人やクイズを始めたばかりの新入生がやりづらくなってしまうので、クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員ひとりひとりが自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています。 https://twitter.com/s_uni_quiz/status/841190764059082752 今回取材に応じて頂いたOさんの「やりたいように」やり、Excite翻訳で「日本語→英語→日本語」と再翻訳した結果。 ちなみにもとの文章は「医学用語では『急性上気道炎』と呼ばれる病気で、俗に『バカはひかない』といわれるのは何でしょう?」。 「急性→acute→鋭い」「上気→flush→同一平面の」「道→way→方法」「炎→flame→炎」のようです。 そんな信州大学クイズ研ができたのは2013年。「高校時代クイズ研ではなかった」一人の男が松本の地に足を踏み入れたときに、物語は動き出します。以下次回! 【文責:神野芳治】 【信州大学】 (1) 「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」(当記事) (2) 「見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています」 (3) 繊維学部(上田市)・工学部(長野市) (4) 農学部(南箕輪村)quizdo quizdo2017@gmail.comAdministratorQuiz Do