つづいて、2013年にこのサークルを創立したEさん(5年)にいろいろと伺いました。

――設立のきっかけは、どんな経緯でしたか?
設立の経緯としては、私の出身校にクイズ研究会があったことで、大学でクイズをするのにクイズ研究会があったほうが楽しいだろうなと思ったのがきっかけです。

――高校時代はクイズ研だったんですか?
クイズ研には所属していなかったんですが、クイズ研だった高校の同期やそのまた友人が、積極的にクイズの面白さを伝えてくれたからですかね。大学に入ったときにスカクイ(無料通話ソフト「Skype」を使ったクイズ)というものを知って、その人たちと鯖(サーバー)を見つけてはひたすらクイズをしているうちに、すぐにリアルの人たちともクイズがしたくなりました。残念ながら信州大学にクイズ研究会がなかったことから、じゃあ作ろう! となった……。もう5年前の話なので記憶が曖昧ですが、こんな感じだったような気がします。

――会員はどのようにして集めましたか?
キーマンとしては、最初に張り紙をした時にそれを見て連絡をくれた1つ上の先輩と同級生ですね。見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています。 また、新歓のやり方がわからずにあまりいい企画ができなかったのにもかかわらず、現4年の人たちが迷わず入会してくれたことが、翌年もサークルが存続できた要因だと思います。

2017年に貼りだされたビラ。

――立ち上げ当時は、どのような活動をしていましたか?
最初の2年間は本当に人が少なくて、活動を続けていくのが本当に大変でした。その時期は基本的には私が問題を読んでました。企画内容も乏しいながら工夫して、早押しだけでなくビジュアルやボード、イントロなどいろいろな形式をやっていました。その現4年(ひとつ下の代)の会長だったMくんがプレゼンターとして天才的であったことが、うちのサークルが発展した最大の要因だと思います。彼が多くの新入生を引き入れてくれたことでここまでサークルが発展できたと思います。

――Mさんはどんな点で「プレゼンターとして天才的」だったんですか?
・新歓企画、文化祭の出し物として『アタック25』をやることを定着させた
・新歓期間後の新入生vs上級生企画の提案
・合宿の運営
・サークル会誌の発行の定例化
・初心者が参加しやすい大会『第1回信州学生クイズ王』の実施
……など、功績を数え上げるときりがないくらいです。

――早押し機は、どのようにして取得しましたか?
早押し機は、最初はピンポンブーを購入して使用していました。その後は二年の春休みに時間ができた時に自作したものを使用しています。
作成についてお話ししますと、まず基礎知識としてニコニコ動画の剣菱Pの「ニコニコ技術部養成講座」を1から順番に見ていきました。早押し機を作るあたりまで見るとなんとなく仕組みがわかるようになりました。
うちの自作機はマイコンとしてarduinoを使っています。剣菱Pの動画においてはPICかAVRを使っていた気がするのですが、作成経験者に相談したところ、初心者にオススメということでこれを紹介されました。arduinoはC言語をベースにしていますが、十分なC言語の理解がなくても扱える点については初心者向けと言える気がします。(あくまで参考意見ですが) その他のところについてはネットの情報をかき集めました。その点でもarduinoは情報が多くて扱いやすいと思います。
システムを作るよりも材料を揃えてボタンの形にするのが1番大変だった気がします。一回に4個ずつ、3回に分けてボタンを作りその都度改良しています(未だにブレットボードに直挿ししてるのはまだ改善の余地がありますね)。
現在は、松本支部ではQuiketから市販されている早押し機を使用し、自作機は長野支部で扱う流れになっています。大事に使ってほしいですね。

――設立4年が経って、実績を残しつつ順調に運営されているように見受けられます。設立者としてのご感想をお聞かせください。
設立から早くも4年が経ち、サークルメンバーもかなりの数になっていることはとても驚くべきことです。これもそれぞれの代のサークル長が工夫してサークル運営をしてくれていること、各学年の会員がまんべんなく参加してくれることがうまく噛み合っている結果だと思います。会員が増えるほどそれぞれのクイズの面白さが出て、それを共有する楽しみが増えると思います。大会で実績を残すことも素晴らしいですが、それだけにこだわらず、ぜひ今後も皆が居心地のいいと思えるようなサークルを作り続けていってほしいなと思います。

次回は松本以外のキャンパスから参加する方に話を聞いてみます!

【文責:神野芳治】


【信州大学】

(1)  「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」

(2) 「見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています」(当記事)

(3) 繊維学部(上田市)・工学部(長野市)

(4) 農学部(南箕輪村)

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/C6N41A8VUAAioOv.jpg-large-768x1024.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/C6N41A8VUAAioOv.jpg-large-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートサークルリポート・大学つづいて、2013年にこのサークルを創立したEさん(5年)にいろいろと伺いました。 ――設立のきっかけは、どんな経緯でしたか? 設立の経緯としては、私の出身校にクイズ研究会があったことで、大学でクイズをするのにクイズ研究会があったほうが楽しいだろうなと思ったのがきっかけです。 ――高校時代はクイズ研だったんですか? クイズ研には所属していなかったんですが、クイズ研だった高校の同期やそのまた友人が、積極的にクイズの面白さを伝えてくれたからですかね。大学に入ったときにスカクイ(無料通話ソフト「Skype」を使ったクイズ)というものを知って、その人たちと鯖(サーバー)を見つけてはひたすらクイズをしているうちに、すぐにリアルの人たちともクイズがしたくなりました。残念ながら信州大学にクイズ研究会がなかったことから、じゃあ作ろう! となった……。もう5年前の話なので記憶が曖昧ですが、こんな感じだったような気がします。 ――会員はどのようにして集めましたか? キーマンとしては、最初に張り紙をした時にそれを見て連絡をくれた1つ上の先輩と同級生ですね。見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています。 また、新歓のやり方がわからずにあまりいい企画ができなかったのにもかかわらず、現4年の人たちが迷わず入会してくれたことが、翌年もサークルが存続できた要因だと思います。 https://twitter.com/s_uni_quiz/status/838646817365479424 2017年に貼りだされたビラ。 ――立ち上げ当時は、どのような活動をしていましたか? 最初の2年間は本当に人が少なくて、活動を続けていくのが本当に大変でした。その時期は基本的には私が問題を読んでました。企画内容も乏しいながら工夫して、早押しだけでなくビジュアルやボード、イントロなどいろいろな形式をやっていました。その現4年(ひとつ下の代)の会長だったMくんがプレゼンターとして天才的であったことが、うちのサークルが発展した最大の要因だと思います。彼が多くの新入生を引き入れてくれたことでここまでサークルが発展できたと思います。 ――Mさんはどんな点で「プレゼンターとして天才的」だったんですか? ・新歓企画、文化祭の出し物として『アタック25』をやることを定着させた ・新歓期間後の新入生vs上級生企画の提案 ・合宿の運営 ・サークル会誌の発行の定例化 ・初心者が参加しやすい大会『第1回信州学生クイズ王』の実施 ……など、功績を数え上げるときりがないくらいです。 https://twitter.com/s_uni_quiz/status/865499599049433088 https://twitter.com/s_uni_quiz/status/792542271866404864 ――早押し機は、どのようにして取得しましたか? 早押し機は、最初はピンポンブーを購入して使用していました。その後は二年の春休みに時間ができた時に自作したものを使用しています。 作成についてお話ししますと、まず基礎知識としてニコニコ動画の剣菱Pの「ニコニコ技術部養成講座」を1から順番に見ていきました。早押し機を作るあたりまで見るとなんとなく仕組みがわかるようになりました。 うちの自作機はマイコンとしてarduinoを使っています。剣菱Pの動画においてはPICかAVRを使っていた気がするのですが、作成経験者に相談したところ、初心者にオススメということでこれを紹介されました。arduinoはC言語をベースにしていますが、十分なC言語の理解がなくても扱える点については初心者向けと言える気がします。(あくまで参考意見ですが) その他のところについてはネットの情報をかき集めました。その点でもarduinoは情報が多くて扱いやすいと思います。 システムを作るよりも材料を揃えてボタンの形にするのが1番大変だった気がします。一回に4個ずつ、3回に分けてボタンを作りその都度改良しています(未だにブレットボードに直挿ししてるのはまだ改善の余地がありますね)。 現在は、松本支部ではQuiketから市販されている早押し機を使用し、自作機は長野支部で扱う流れになっています。大事に使ってほしいですね。 ――設立4年が経って、実績を残しつつ順調に運営されているように見受けられます。設立者としてのご感想をお聞かせください。 設立から早くも4年が経ち、サークルメンバーもかなりの数になっていることはとても驚くべきことです。これもそれぞれの代のサークル長が工夫してサークル運営をしてくれていること、各学年の会員がまんべんなく参加してくれることがうまく噛み合っている結果だと思います。会員が増えるほどそれぞれのクイズの面白さが出て、それを共有する楽しみが増えると思います。大会で実績を残すことも素晴らしいですが、それだけにこだわらず、ぜひ今後も皆が居心地のいいと思えるようなサークルを作り続けていってほしいなと思います。 次回は松本以外のキャンパスから参加する方に話を聞いてみます! 【文責:神野芳治】 【信州大学】 (1)  「クイズを楽しむということを第一にし、そのうえで会員1人1人が自分のやりたいようにクイズをするというかたちをとっています」 (2) 「見るからに怪しい張り紙に興味を持ってくれたこと、どういうサークルにするか一緒に考えてくれたことにはとても感謝しています」(当記事) (3) 繊維学部(上田市)・工学部(長野市) (4) 農学部(南箕輪村)クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト