「地域限定の最強位・新人王決定戦」最終回は、『S-1〜クイズ長野・山梨・新潟最強位決定戦〜』『YO-HO〜クイズ長野・山梨・新潟新人王決定戦〜』の主催者、神野芳治(じんの・よしはる)さんに話を伺いました。伺ったんです。伺ったことにしてください。

――まず、取材に応じて頂ける方ご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか?

「自分で作った質問に自分で打ち込む」という行為にものすごく複雑な感情を抱いていますが、まあそれはそれとして。
1977年生まれの僕にとって、幼稚園の頃はまだテレビで帯のクイズ番組が普通に放送されていた時代で、特に意識することなくクイズ番組を見ていました。「アップダウンクイズ」「三枝の国盗りゲーム」そして今も続く「アタック25」などなど。父親曰く「アップダウンクイズに間に合うように帰らないと泣いた」とか、手元のブロックで「アタック25」ごっこをやったりとか。「ウルトラクイズ」も第5-6回くらいから、「高校生クイズ」は第1回から記憶に残っています。
実際に自分が「クイズ研究会に入ってクイズをやろう」と思ったのは、「高校生クイズ」での東大寺学園や、「ウルトラクイズ」のRUQS(立命館)あたりがきっかけ。で、自分の入った高校にクイズ研がなかったので立ち上げて、なんやかんやで今年でクイズ歴26年目です(一部プレーヤーとしては身を引いていた時期はありましたが、企画者としてはほぼ全ての期間何かしらやってます)。長いね……。

――では、この地域に入るきっかけってどんなところだったんですか?

2016年3月に転勤で長野に赴任し、翌月から地元のSQLに参加しています。
地方あちこちに住んでいますが、実は「関東以外に軸足を置いてクイズをやった経験」は少ないです。長野以外だとこれまで鹿児島9ケ月、大阪3年。静岡にも9ケ月住んでましたが、東京まで1時間ですしね。

――今大会開催のきっかけは、どんな経緯でしたか?

「S-1/YO-HO」については、先行する静岡の『don-dawn/いちばん星』の問題・企画がそのまま使えるな、と。静岡の木戸クラッチくんと連携をとりながら、2016年より開催しています。

――「参加資格のないフルオープン」ではなく、「地域限定のクイズイベント」にしようと思ったのはなぜですか?

よく「その地域のクイズを盛り上げよう」というと、「フルオープンをやって遠征勢に来てもらおう!」という話になりがちです。
ただ、単発のイベントが地方活性化につながるか、というと僕は「NO」だと思っています。

というのも、スタンダードな「勝ち残り」式のフルオープンだと、たくさんクイズできるのは結局クイズ慣れしている遠征勢、という形になりがちです。たくさんクイズができるのは強豪が多い遠征勢で、地元勢はせいぜいペーパーと早押しラウンド1つだけ、結局「いつもの面々」(最近では旅芸人になぞらえて「ご存知!クイズ一座」という言い方も目にします)の勝利数・決勝進出数が1増えて、あとは飲み会が盛り上がって終わる……これだと「点」にはなるけど、「線」にはなりにくい。これが僕の持論です。
「ご存知!クイズ一座」が巡業するのは悪い話だけではなくて、「有名な人と真剣勝負したい!一度話をしたい!」というニーズは各地方にあるし、刺激にもなる。特に「普段から強豪と対戦したいと思っているけど、その機会がない」方からすればそう。また、ネット上での交流のきっかけにもなる。だから開催する意味はもちろん大きい。
けど、そういうニーズは少数派(よほど実力や意欲がある人くらい)で、まずは「その地域に住んでいる人が主体的に参加できる、身の丈にあったイベント」を作りたかった。

具体的には……まずは「定期的に活動できるサークル」(できれば複数。一つだけでは幅が狭くなるし、人間関係が息苦しくなる)。
その次に、「その地域に住んでいる人が主体的に参加できる、身の丈にあったイベント」
それらが充たされて、ようやく「遠征してくる強豪と真剣勝負できるイベント」の効果がでてくる。いずれそういうイベントもやりたいですが(「長野市オープン(仮)」)、その前にまず「地域限定イベント」をやろう、と思ったのはこういうきっかけです。もちろんこれはあくまで僕個人の意見なので、各地方に合ったそれぞれの意見はあるだろう(たとえば「有名クイズ王が来る」ということで新しい層を呼ぼう、とか)、ということはお断りしておきます。

静岡にいたときは、クラッチくんたちと打ち合わせた結果、まず「サークル」のSDQCを先にやって(2009年6月)、軌道に乗った後に最強位/新人王の「don-dawn/いちばん星」をやることにしました(2011年1月)。
で、長野に赴任したときはどうしたか。「サークル」については幸いかなり盛り上がっていることがわかった。SQLは安定的に開催されているし、大学・高校も元気。……であれば、次のステップは「地域限定最強位/新人王」だろう、と。もしこれが地元サークルが盛り上がってなければ、まずはそちらを優先していたはずです。フリバ会から始めてサークル作る、とかね(それはそれで「長野市フリバ」というのをやっています。社会人・大学・高校いずれにしても、長野市周辺はまだ少ないので)。

2017年の「S-1」優勝者の中岡啓将さん(左。KQK、Q工舎プリズム)と、「なんかいろいろ終わって解放感でダブルピースする」主催者の神野(右)。

――参加資格(どこで制限するか)について、主催者の方が「特にこだわっている点」「ここは難しいと思った点」がありましたら教えてください。

エリアについては、第1回は開催地の松本に近い山梨県も含め、第2回では前日のAQL信州リーグの絡みもありさらに新潟も含めました。ただ新潟から松本にいらしていただくのもかなり大変なので、ここは悩ましいところですが。。。
参加資格については本当に悩ましいところです。地方の場合「クイズイベントに参加しない強豪」「昔は参加していたけどここ最近は参加していた方」もいらっしゃるので、なかなか「他のイベントでの戦歴」だけで線が引きにくい。静岡でも信州でも、「今さら自分が新人王に出るのもなあ」ということで身を引いていただく方がいるので成り立っているのですが、逆に言えば読まない人がどうこう言われる、いわば「空気読め」「無言の圧力」みたいな形になるとちょっと問題ですね。ここは今後も模索していく点だと思います。
あとは在住経験を「半年」という緩めの基準にしているのと、「地元サークルの例会に2度以上参加」というのにしているのは、「これがきっかけでこの地域と定期的に交流してくれるのであれば」という思いもあります。在住経験のない遠征勢であっても、定期的にその県のクイズシーンに来てくれるくらい関係ができていればいいかな、と。

あとどうでもいいこだわりですが、「その地域に根差した」大会名にする(プラス「わかりやすさ&検索に引っかかるために、「クイズ」「県名」「最強位/新人王」をサブタイトルに入れる)ことを心がけています。don-dawnはクイズを題材にしたローカルCM(これ未だに流れてます!)、いちばん星は「昔あった、子供たちが出演するローカル歌番組」(古い……)、S-1は「しんしゅういち」な味噌メーカー(字は違いますし、そもそも工場あるの東京と山梨なんですが)、YO-HOは県内にあるクラフトビール最大手(未成年も参加するのに!)からきています。

――参加者を集める上では、どんなことをされていますか?また、「こんなことをしたら手ごたえがあった」「こんな点が難しい」ということがありましたら教えてください。

長野に関しては、社会人・大学・高校全てが盛り上がっており、こちらから特別何かをすることはありませんでした。
本来であれば、「この大会が初の早押し」という人をもっと呼びたいと思っています。クイズの最初の入り口については、「サークルがいい」という人もいるし、「サークルは人間関係がついてまわりそうだから、イベントの方がいい」という人もいます。なので「サークル」と「イベント」の両輪、もっと言えば「サークル」と「新人戦型イベント」「体験会型イベント(一度ボタンを押してみませんか、的な)」の三輪があればベストだなあ、と。
とはいえ、今の信州の新人王のレベルを考えると、完全に「クイズが初めて、早押しボタンも初めて」という人に楽しんで頂けるにはかなり工夫が必要で、まずは体験会的フリバやサークルの方がいいのかな、とも思っています。

――参加者のレベルの差は、通常のクイズイベントに比べても大きいと思いますが、いろんな人が楽しめるために工夫していることはありますか?

「最強位」と「新人王」を分けたこと、新人王は「1○勝ち抜けで早く抜けた人から高い順位点を得られ、7セットの合計で順位を競う」ということで、全員1回は押せる・正解できることを狙いにしています。今回の信州に関しても全員1回は正解できたのでその点は良かったです。
一方課題としては、現状のスタイルだと人数が多いと大変、ということでしょうか。交通事情と高校生が多いことを考えると18時には終えたい(電車がたくさんある都会とは違うんです!)。その中で2大会分を詰め込んでいるので、30人のときのバランスと50人のときのバランスは異なる。次回はそこらへんも要検討ですね。

――最後に。来年以降のご予定についてお聞かせください。

来年については、静岡の「don-dawn/いちばん星」も含めて、あらためて「各地域で問題・企画を共有して、それぞれの地域ごとで最強位/新人王を決める」プロジェクトを進めていきます。各地域から、最強位向けに200問、新人王向けに100問出してもらって、4-5地区で共有できればそれぞれの地方の活性化につながるんじゃないかな、と。もちろんそれぞれの地域で、抜け人数を調整したり、中にはローカル問題を入れたり……という調整はできるようにしたいと思っています。
こちらについては、年明けにプロジェクト全体のホームページを作成し、告知をスタートしたいと考えています。静岡・長野以外の方で「うちの地域でもやりたい!」という方、神野(quiz_too_funおやきnifty.com←「おやき」を@に変えてください)あてご一報頂ければ幸いです。

いずれにしても、どの地域に住んでいても、それぞれの実力・スタンスなどに合わせた形でクイズが楽しめる形が理想です。「真剣勝負」が全てではないし、バラエティっぽい楽しみ方もクイズにはありますが、あくまで一つの選択肢として「真剣勝負のクイズ」を、どの地域でも地元に根差してできる形が理想ですし、そのための貢献を微力ながらしたいと思っています。

――ありがとうございました!

まあ自分で自分に言ってるんですけどね!

【文責・インタビュアー・インタビュイー:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/12/k6ggNo2T-1024x768.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/12/k6ggNo2T-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートイベントリポート「地域限定の最強位・新人王決定戦」最終回は、『S-1〜クイズ長野・山梨・新潟最強位決定戦〜』『YO-HO〜クイズ長野・山梨・新潟新人王決定戦〜』の主催者、神野芳治(じんの・よしはる)さんに話を伺いました。伺ったんです。伺ったことにしてください。 ――まず、取材に応じて頂ける方ご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか? 「自分で作った質問に自分で打ち込む」という行為にものすごく複雑な感情を抱いていますが、まあそれはそれとして。 1977年生まれの僕にとって、幼稚園の頃はまだテレビで帯のクイズ番組が普通に放送されていた時代で、特に意識することなくクイズ番組を見ていました。「アップダウンクイズ」「三枝の国盗りゲーム」そして今も続く「アタック25」などなど。父親曰く「アップダウンクイズに間に合うように帰らないと泣いた」とか、手元のブロックで「アタック25」ごっこをやったりとか。「ウルトラクイズ」も第5-6回くらいから、「高校生クイズ」は第1回から記憶に残っています。 実際に自分が「クイズ研究会に入ってクイズをやろう」と思ったのは、「高校生クイズ」での東大寺学園や、「ウルトラクイズ」のRUQS(立命館)あたりがきっかけ。で、自分の入った高校にクイズ研がなかったので立ち上げて、なんやかんやで今年でクイズ歴26年目です(一部プレーヤーとしては身を引いていた時期はありましたが、企画者としてはほぼ全ての期間何かしらやってます)。長いね……。 ――では、この地域に入るきっかけってどんなところだったんですか? 2016年3月に転勤で長野に赴任し、翌月から地元のSQLに参加しています。 地方あちこちに住んでいますが、実は「関東以外に軸足を置いてクイズをやった経験」は少ないです。長野以外だとこれまで鹿児島9ケ月、大阪3年。静岡にも9ケ月住んでましたが、東京まで1時間ですしね。 ――今大会開催のきっかけは、どんな経緯でしたか? 「S-1/YO-HO」については、先行する静岡の『don-dawn/いちばん星』の問題・企画がそのまま使えるな、と。静岡の木戸クラッチくんと連携をとりながら、2016年より開催しています。 ――「参加資格のないフルオープン」ではなく、「地域限定のクイズイベント」にしようと思ったのはなぜですか? よく「その地域のクイズを盛り上げよう」というと、「フルオープンをやって遠征勢に来てもらおう!」という話になりがちです。 ただ、単発のイベントが地方活性化につながるか、というと僕は「NO」だと思っています。 というのも、スタンダードな「勝ち残り」式のフルオープンだと、たくさんクイズできるのは結局クイズ慣れしている遠征勢、という形になりがちです。たくさんクイズができるのは強豪が多い遠征勢で、地元勢はせいぜいペーパーと早押しラウンド1つだけ、結局「いつもの面々」(最近では旅芸人になぞらえて「ご存知!クイズ一座」という言い方も目にします)の勝利数・決勝進出数が1増えて、あとは飲み会が盛り上がって終わる……これだと「点」にはなるけど、「線」にはなりにくい。これが僕の持論です。 「ご存知!クイズ一座」が巡業するのは悪い話だけではなくて、「有名な人と真剣勝負したい!一度話をしたい!」というニーズは各地方にあるし、刺激にもなる。特に「普段から強豪と対戦したいと思っているけど、その機会がない」方からすればそう。また、ネット上での交流のきっかけにもなる。だから開催する意味はもちろん大きい。 けど、そういうニーズは少数派(よほど実力や意欲がある人くらい)で、まずは「その地域に住んでいる人が主体的に参加できる、身の丈にあったイベント」を作りたかった。 具体的には……まずは「定期的に活動できるサークル」(できれば複数。一つだけでは幅が狭くなるし、人間関係が息苦しくなる)。 その次に、「その地域に住んでいる人が主体的に参加できる、身の丈にあったイベント」。 それらが充たされて、ようやく「遠征してくる強豪と真剣勝負できるイベント」の効果がでてくる。いずれそういうイベントもやりたいですが(「長野市オープン(仮)」)、その前にまず「地域限定イベント」をやろう、と思ったのはこういうきっかけです。もちろんこれはあくまで僕個人の意見なので、各地方に合ったそれぞれの意見はあるだろう(たとえば「有名クイズ王が来る」ということで新しい層を呼ぼう、とか)、ということはお断りしておきます。 静岡にいたときは、クラッチくんたちと打ち合わせた結果、まず「サークル」のSDQCを先にやって(2009年6月)、軌道に乗った後に最強位/新人王の「don-dawn/いちばん星」をやることにしました(2011年1月)。 で、長野に赴任したときはどうしたか。「サークル」については幸いかなり盛り上がっていることがわかった。SQLは安定的に開催されているし、大学・高校も元気。……であれば、次のステップは「地域限定最強位/新人王」だろう、と。もしこれが地元サークルが盛り上がってなければ、まずはそちらを優先していたはずです。フリバ会から始めてサークル作る、とかね(それはそれで「長野市フリバ」というのをやっています。社会人・大学・高校いずれにしても、長野市周辺はまだ少ないので)。 ――参加資格(どこで制限するか)について、主催者の方が「特にこだわっている点」「ここは難しいと思った点」がありましたら教えてください。 エリアについては、第1回は開催地の松本に近い山梨県も含め、第2回では前日のAQL信州リーグの絡みもありさらに新潟も含めました。ただ新潟から松本にいらしていただくのもかなり大変なので、ここは悩ましいところですが。。。 参加資格については本当に悩ましいところです。地方の場合「クイズイベントに参加しない強豪」「昔は参加していたけどここ最近は参加していた方」もいらっしゃるので、なかなか「他のイベントでの戦歴」だけで線が引きにくい。静岡でも信州でも、「今さら自分が新人王に出るのもなあ」ということで身を引いていただく方がいるので成り立っているのですが、逆に言えば読まない人がどうこう言われる、いわば「空気読め」「無言の圧力」みたいな形になるとちょっと問題ですね。ここは今後も模索していく点だと思います。 あとは在住経験を「半年」という緩めの基準にしているのと、「地元サークルの例会に2度以上参加」というのにしているのは、「これがきっかけでこの地域と定期的に交流してくれるのであれば」という思いもあります。在住経験のない遠征勢であっても、定期的にその県のクイズシーンに来てくれるくらい関係ができていればいいかな、と。 あとどうでもいいこだわりですが、「その地域に根差した」大会名にする(プラス「わかりやすさ&検索に引っかかるために、「クイズ」「県名」「最強位/新人王」をサブタイトルに入れる)ことを心がけています。don-dawnはクイズを題材にしたローカルCM(これ未だに流れてます!)、いちばん星は「昔あった、子供たちが出演するローカル歌番組」(古い……)、S-1は「しんしゅういち」な味噌メーカー(字は違いますし、そもそも工場あるの東京と山梨なんですが)、YO-HOは県内にあるクラフトビール最大手(未成年も参加するのに!)からきています。 ――参加者を集める上では、どんなことをされていますか?また、「こんなことをしたら手ごたえがあった」「こんな点が難しい」ということがありましたら教えてください。 長野に関しては、社会人・大学・高校全てが盛り上がっており、こちらから特別何かをすることはありませんでした。 本来であれば、「この大会が初の早押し」という人をもっと呼びたいと思っています。クイズの最初の入り口については、「サークルがいい」という人もいるし、「サークルは人間関係がついてまわりそうだから、イベントの方がいい」という人もいます。なので「サークル」と「イベント」の両輪、もっと言えば「サークル」と「新人戦型イベント」「体験会型イベント(一度ボタンを押してみませんか、的な)」の三輪があればベストだなあ、と。 とはいえ、今の信州の新人王のレベルを考えると、完全に「クイズが初めて、早押しボタンも初めて」という人に楽しんで頂けるにはかなり工夫が必要で、まずは体験会的フリバやサークルの方がいいのかな、とも思っています。 ――参加者のレベルの差は、通常のクイズイベントに比べても大きいと思いますが、いろんな人が楽しめるために工夫していることはありますか? 「最強位」と「新人王」を分けたこと、新人王は「1○勝ち抜けで早く抜けた人から高い順位点を得られ、7セットの合計で順位を競う」ということで、全員1回は押せる・正解できることを狙いにしています。今回の信州に関しても全員1回は正解できたのでその点は良かったです。 一方課題としては、現状のスタイルだと人数が多いと大変、ということでしょうか。交通事情と高校生が多いことを考えると18時には終えたい(電車がたくさんある都会とは違うんです!)。その中で2大会分を詰め込んでいるので、30人のときのバランスと50人のときのバランスは異なる。次回はそこらへんも要検討ですね。 ――最後に。来年以降のご予定についてお聞かせください。 来年については、静岡の「don-dawn/いちばん星」も含めて、あらためて「各地域で問題・企画を共有して、それぞれの地域ごとで最強位/新人王を決める」プロジェクトを進めていきます。各地域から、最強位向けに200問、新人王向けに100問出してもらって、4-5地区で共有できればそれぞれの地方の活性化につながるんじゃないかな、と。もちろんそれぞれの地域で、抜け人数を調整したり、中にはローカル問題を入れたり……という調整はできるようにしたいと思っています。 こちらについては、年明けにプロジェクト全体のホームページを作成し、告知をスタートしたいと考えています。静岡・長野以外の方で「うちの地域でもやりたい!」という方、神野(quiz_too_funおやきnifty.com←「おやき」を@に変えてください)あてご一報頂ければ幸いです。 いずれにしても、どの地域に住んでいても、それぞれの実力・スタンスなどに合わせた形でクイズが楽しめる形が理想です。「真剣勝負」が全てではないし、バラエティっぽい楽しみ方もクイズにはありますが、あくまで一つの選択肢として「真剣勝負のクイズ」を、どの地域でも地元に根差してできる形が理想ですし、そのための貢献を微力ながらしたいと思っています。 ――ありがとうございました! まあ自分で自分に言ってるんですけどね! 【文責・インタビュアー・インタビュイー:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト