社会人中心のクイズサークルも歴史はさまざま。
今回は2008年設立、来年で設立10周年を迎える、信州・松本のクイズサークル「SQL」を取り上げます。
(……お気付きの方もいるかと思いますが、当面のところ「記者が参加するサークルをそのまま取材する」形が増えるかと思います。いろいろなサークルの事例をローコストで紹介するためですので、ご理解願います)

サークルの参加者の一人、知識派プレーヤーとしても知られる小祝(こいわい)さんに話を伺いました。
サークル詳細」もあわせてご覧ください。

 ――まず、取材に応じて頂ける方ご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか?

子供の頃からクイズに興味はあって、第8回頃から『ウルトラクイズ』を見ていて、『ビバ!クイズ』(富山のローカルクイズ番組)や「高校生クイズ」予選にも参加しました。ただ、クイズ研に入っていたわけではなく、そこからクイズからずっと離れていました。

「写真撮られる可能性あるからTシャツ選んできた」と小祝さん。2012年以降は、上坂すみれ一筋です。

そして時は流れてゼロ年代半ば、田村ゆかりのラジオ番組をよく聴いていたんですが、構成作家の矢野了平さん(高校時代から活躍するクイズプレーヤー。現在はクイズ作家でもある)が、インターネットラジオ番組「南青山商品研究所」をやってることを知りました。そっちを聴くようになったら、クイズの話が時々出ていて、それで改めてクイズに興味を持ち、松本のゲームセンターでQMAやAnswer×Answerをやるようになりました。
特にAn×Anにハマってしばらくしたころ、大規模な店舗大会(第2回王子チャンピオンシップ~A-1 Climax~)と賢押杯2008(けんおしはい。オンラインクイズプレーヤーを対象としたクイズイベント)が連日であるということを知り、上京して参加しました。ゲームの店舗大会も、早押し機も、どちらも初めてでした。

ちなみに小祝さんはこの賢押杯でペーパー1位。「新星あらわる!」と衝撃を与えたのですが、まさか田村ゆかり経由だったとは……。

 ――では、このサークルに入るきっかけってどんなところだったんですか?
松本のゲームセンターでAn×Anをやろうとしたら、甚平姿の男に声をかけられたんです。

「甚平姿の男」に声をかけられてクイズを始める、というのもなかなかないパターン。
で、この「甚平姿の男」とサークル草創期については……次回触れるとして、まずは現在の例会について。

 6月例会は10時半スタート、19時終了。この日は岐阜からお越しのdobbyさんも含め、14人が参加しました。

 ――企画の分担は、どのようにして決めていますか?
毎回担当者は決めず、企画できる人がやる形です。プロジェクターなど特殊な機材が必要な場合は事前に申告してもらっています。
回によって異なりますが、午前中は問題集を使ったフリーバッティング(シンプルな形式で行われる早押しクイズ)、午後は企画を1時間程度×3-4人が行い、残った時間でまたフリバ、という流れが多いです。

この日の小祝さん企画は「答えが漢字○文字」と決まっている、というもの。「浴びろ!!オカルトウォーター!!」と言われましても。

――会員みんなが楽しめるよう、何か心がけていることはありますか?
現在の会員は、ゲーム大会や賢押杯がきっかけで入った人もいますし、進学・転勤で長野に来た人、さらには長野の近隣県(山梨・新潟・愛知・岐阜など)からの参加者もいます。社会人中心ですが、信州大学などから参加する人もいます。
クイズの実力やキャリア、「どんなクイズが好きか」や「クイズに対するスタンス」も人それぞれです。このサークルでクイズを始めた初心者の人もいるし、全国的なフルオープンで活躍する強豪も参加しています。
そんな中、特別なことはやっていませんが、「一部の人ばかりが答えないように」とは考えています。早押しであれば「3問正解勝ち抜け、誤答は3問お休み、参加人数の半分が勝ち抜け」など。
また、多答やボードなど、早押し以外の形式も多く取り入れています。

次回、いよいよ「甚平姿の男」が甚平、もといベールを脱ぐ!

【文責:神野芳治】


【SQL(信州)】

(1) 「クイズを始めたのは、田村ゆかりのラジオ番組経由」(当記事)

(2) 「戦慄!ゲームセンターに待ち構える甚平姿の男!」

(3) 「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0190-1024x576.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0190-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートサークルリポート・一般社会人中心のクイズサークルも歴史はさまざま。 今回は2008年設立、来年で設立10周年を迎える、信州・松本のクイズサークル「SQL」を取り上げます。 (……お気付きの方もいるかと思いますが、当面のところ「記者が参加するサークルをそのまま取材する」形が増えるかと思います。いろいろなサークルの事例をローコストで紹介するためですので、ご理解願います) サークルの参加者の一人、知識派プレーヤーとしても知られる小祝(こいわい)さんに話を伺いました。 「サークル詳細」もあわせてご覧ください。  ――まず、取材に応じて頂ける方ご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか? 子供の頃からクイズに興味はあって、第8回頃から『ウルトラクイズ』を見ていて、『ビバ!クイズ』(富山のローカルクイズ番組)や「高校生クイズ」予選にも参加しました。ただ、クイズ研に入っていたわけではなく、そこからクイズからずっと離れていました。 そして時は流れてゼロ年代半ば、田村ゆかりのラジオ番組をよく聴いていたんですが、構成作家の矢野了平さん(高校時代から活躍するクイズプレーヤー。現在はクイズ作家でもある)が、インターネットラジオ番組「南青山商品研究所」をやってることを知りました。そっちを聴くようになったら、クイズの話が時々出ていて、それで改めてクイズに興味を持ち、松本のゲームセンターでQMAやAnswer×Answerをやるようになりました。 特にAn×Anにハマってしばらくしたころ、大規模な店舗大会(第2回王子チャンピオンシップ~A-1 Climax~)と賢押杯2008(けんおしはい。オンラインクイズプレーヤーを対象としたクイズイベント)が連日であるということを知り、上京して参加しました。ゲームの店舗大会も、早押し機も、どちらも初めてでした。 ちなみに小祝さんはこの賢押杯でペーパー1位。「新星あらわる!」と衝撃を与えたのですが、まさか田村ゆかり経由だったとは……。  ――では、このサークルに入るきっかけってどんなところだったんですか? 松本のゲームセンターでAn×Anをやろうとしたら、甚平姿の男に声をかけられたんです。 「甚平姿の男」に声をかけられてクイズを始める、というのもなかなかないパターン。 で、この「甚平姿の男」とサークル草創期については……次回触れるとして、まずは現在の例会について。  6月例会は10時半スタート、19時終了。この日は岐阜からお越しのdobbyさんも含め、14人が参加しました。  ――企画の分担は、どのようにして決めていますか? 毎回担当者は決めず、企画できる人がやる形です。プロジェクターなど特殊な機材が必要な場合は事前に申告してもらっています。 回によって異なりますが、午前中は問題集を使ったフリーバッティング(シンプルな形式で行われる早押しクイズ)、午後は企画を1時間程度×3-4人が行い、残った時間でまたフリバ、という流れが多いです。 ――会員みんなが楽しめるよう、何か心がけていることはありますか? 現在の会員は、ゲーム大会や賢押杯がきっかけで入った人もいますし、進学・転勤で長野に来た人、さらには長野の近隣県(山梨・新潟・愛知・岐阜など)からの参加者もいます。社会人中心ですが、信州大学などから参加する人もいます。 クイズの実力やキャリア、「どんなクイズが好きか」や「クイズに対するスタンス」も人それぞれです。このサークルでクイズを始めた初心者の人もいるし、全国的なフルオープンで活躍する強豪も参加しています。 そんな中、特別なことはやっていませんが、「一部の人ばかりが答えないように」とは考えています。早押しであれば「3問正解勝ち抜け、誤答は3問お休み、参加人数の半分が勝ち抜け」など。 また、多答やボードなど、早押し以外の形式も多く取り入れています。 次回、いよいよ「甚平姿の男」が甚平、もといベールを脱ぐ! 【文責:神野芳治】 【SQL(信州)】 (1) 「クイズを始めたのは、田村ゆかりのラジオ番組経由」(当記事) (2) 「戦慄!ゲームセンターに待ち構える甚平姿の男!」 (3) 「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト