前回の記事で登場した、小祝さんに声をかけた「甚平姿の男」こと赫洋兵(てらし・ようへい)さんにTwitterで話を聞きました。

――サークルを設立したきっかけを教えてください。
「長野県には出身やら在住やらのクイズプレーヤーは色々いるのに、サークルが無い」と云われていたのを受け、当時松本在住だったアタシの中で「やらなきゃねぇ」という変な責任感は有った。

声掛け事案には数あれど、甚平姿の男に声掛けられるのは珍しい……。

時流は、Answer×Answerの全盛期と云ってもよい時期、”適当でした”さん(カードネーム。オフラインクイズでも名を馳せる強豪)から「賢押杯でペーパー1位が松本の店舗の子だってよ!年下っぽいから、リアルクイズにでも誘ってみたら?」とご助言いただいた、其れが小祝だった。

アタシは「なぎさライフサイト」にあるゲームセンターで文字通り「待ち伏せ」し、当人を特定、即座に「小祝さんですよね?”適当でした”さんから話を聞いて…」とアタック、リアルクイズへ猛烈に勧誘することになった。折しも、酷いゲリラ豪雨(至近の病院の避雷針に落雷)中、ゲーム放ったらかしで、一心精進の画面を見ながら2時間くらい喋ったと記憶している。

なんだかんだ一番の衝撃は「小祝がテットシ(島口=奄美方言で「同い年」)だった」という事実、実際アタシが老け顔、小祝がちょい童顔なので、仕方ないと云えば然うなのだが、”適当でした”パイセンに「年下ちゃうやん!」と八つ当たりしたことを憶えている。 で、「サークル作っちゃう?」と云う話を切り出した、筈(実は記憶があやふや)。

――参加者はどのようにして集めましたか?
先ず、QMAの店舗大会やAn×Anのチームを通じた直接の勧誘などで、或る程度の人数が見込めそう、となった所で、「第0回例会」=「早押しクイズ体験会」で「参加者を募る」という、明確な目標の下、参加者集めを企み、結果が良ければサークルにしよう、と。

アタシは静岡でサークル(SDQC)を立ち上げていたクラッチやらとも連携し、問題や早押し機などの調達、場所の確保など、クイズ屋裏方としての支援をした。クラッチには大いに感謝している。

――早押しクイズ体験会をやるにあたって、何か裏話があれば。
場所の確保の裏話。市役所に電話で相談したら「(意訳)市民サークル登録すると、松本市民に解放している会場代がロハでっせ」→「マジか!」と云う訳で、市民サークル認可を受けるべく、後述する署名に至る。 小祝はチラシを用意してくれて、実際のゲームセンターの店舗へ貼り出しを手配したりして、参加者を募る。 偶然にも、アタシ、小祝の双方の職場にも、参加希望者がいて大笑いしたのを憶えている。
で、第0回は、あがたの森記念公園内にある旧松本高校の校舎内で行われた(後に、別の部屋でSQLopenを実施するとは思わなんだ)。

――早押しクイズ体験会の成果はどうでした?
其れなりの参加者が集まってくださり、成功裏に終わり、市民サークルに必要な要員も確保できたので、正式にサークルとして立ち上げることになる。
サークル名は、今もだけど、GNUのネーミングセンスが好きだったアタシが「SQL is not Shinshu Quiz Lovers」から、「SQL」と名付けた。
晴れて市民サークルになったSQLは、より駅からアクセスしやすい松本市中央公民館Mウィングを主要な拠点として活動を開始することになった。

――体験会の苦労話でもあれば。
次回の連絡のための署名欄みたいなモノを用意していたのだけど、本名やアドレスを書くことに抵抗を受けたこととかかしら。
クイズ屋は本名or旧姓名を使うのにあまり抵抗がないけど、其の辺のギャップは、時流だよねぇ。
今となっては当たり前だけど、QMAやAn×An含むゲーム/ネットの文化は、「ほぼ」ハンドルだったのよね。でも、当時は日本に於けるSNS創世記でmixiは兎も角、Twitterなんてあまり浸透していなかった。

余談:アタシはハンドルがド本名で、An×Anでも数少ない(と思しき)本名プレーヤーだった。仕方ないじゃん、名前入力時に漢字が使えると解ったら、「か」で調べたら案の定、「赫(かく)」が出たんだもん。所謂「An×An本」こと『Answer×Answerマニアックス』にスタッフ以外で本名で出たのが、アタシだけだったらしい、と云うのは語り草。

その後、SQLがいよいよ正式始動。そのときの話は次回!

【文責:神野芳治(小祝さん・赫さんとテットシ)】


【SQL(信州)】

(1) 「クイズを始めたのは、田村ゆかりのラジオ番組経由」

(2) 「戦慄!ゲームセンターに待ち構える甚平姿の男!」(当記事)

(3) 「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/VusuUyGB-768x1024.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/VusuUyGB-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートサークルリポート・一般前回の記事で登場した、小祝さんに声をかけた「甚平姿の男」こと赫洋兵(てらし・ようへい)さんにTwitterで話を聞きました。 ――サークルを設立したきっかけを教えてください。 「長野県には出身やら在住やらのクイズプレーヤーは色々いるのに、サークルが無い」と云われていたのを受け、当時松本在住だったアタシの中で「やらなきゃねぇ」という変な責任感は有った。 時流は、Answer×Answerの全盛期と云ってもよい時期、”適当でした”さん(カードネーム。オフラインクイズでも名を馳せる強豪)から「賢押杯でペーパー1位が松本の店舗の子だってよ!年下っぽいから、リアルクイズにでも誘ってみたら?」とご助言いただいた、其れが小祝だった。 アタシは「なぎさライフサイト」にあるゲームセンターで文字通り「待ち伏せ」し、当人を特定、即座に「小祝さんですよね?”適当でした”さんから話を聞いて...」とアタック、リアルクイズへ猛烈に勧誘することになった。折しも、酷いゲリラ豪雨(至近の病院の避雷針に落雷)中、ゲーム放ったらかしで、一心精進の画面を見ながら2時間くらい喋ったと記憶している。 なんだかんだ一番の衝撃は「小祝がテットシ(島口=奄美方言で「同い年」)だった」という事実、実際アタシが老け顔、小祝がちょい童顔なので、仕方ないと云えば然うなのだが、”適当でした”パイセンに「年下ちゃうやん!」と八つ当たりしたことを憶えている。 で、「サークル作っちゃう?」と云う話を切り出した、筈(実は記憶があやふや)。 ――参加者はどのようにして集めましたか? 先ず、QMAの店舗大会やAn×Anのチームを通じた直接の勧誘などで、或る程度の人数が見込めそう、となった所で、「第0回例会」=「早押しクイズ体験会」で「参加者を募る」という、明確な目標の下、参加者集めを企み、結果が良ければサークルにしよう、と。 アタシは静岡でサークル(SDQC)を立ち上げていたクラッチやらとも連携し、問題や早押し機などの調達、場所の確保など、クイズ屋裏方としての支援をした。クラッチには大いに感謝している。 ――早押しクイズ体験会をやるにあたって、何か裏話があれば。 場所の確保の裏話。市役所に電話で相談したら「(意訳)市民サークル登録すると、松本市民に解放している会場代がロハでっせ」→「マジか!」と云う訳で、市民サークル認可を受けるべく、後述する署名に至る。 小祝はチラシを用意してくれて、実際のゲームセンターの店舗へ貼り出しを手配したりして、参加者を募る。 偶然にも、アタシ、小祝の双方の職場にも、参加希望者がいて大笑いしたのを憶えている。 で、第0回は、あがたの森記念公園内にある旧松本高校の校舎内で行われた(後に、別の部屋でSQLopenを実施するとは思わなんだ)。 ――早押しクイズ体験会の成果はどうでした? 其れなりの参加者が集まってくださり、成功裏に終わり、市民サークルに必要な要員も確保できたので、正式にサークルとして立ち上げることになる。 サークル名は、今もだけど、GNUのネーミングセンスが好きだったアタシが「SQL is not Shinshu Quiz Lovers」から、「SQL」と名付けた。 晴れて市民サークルになったSQLは、より駅からアクセスしやすい松本市中央公民館Mウィングを主要な拠点として活動を開始することになった。 ――体験会の苦労話でもあれば。 次回の連絡のための署名欄みたいなモノを用意していたのだけど、本名やアドレスを書くことに抵抗を受けたこととかかしら。クイズ屋は本名or旧姓名を使うのにあまり抵抗がないけど、其の辺のギャップは、時流だよねぇ。 今となっては当たり前だけど、QMAやAn×An含むゲーム/ネットの文化は、「ほぼ」ハンドルだったのよね。でも、当時は日本に於けるSNS創世記でmixiは兎も角、Twitterなんてあまり浸透していなかった。 余談:アタシはハンドルがド本名で、An×Anでも数少ない(と思しき)本名プレーヤーだった。仕方ないじゃん、名前入力時に漢字が使えると解ったら、「か」で調べたら案の定、「赫(かく)」が出たんだもん。所謂「An×An本」こと『Answer×Answerマニアックス』にスタッフ以外で本名で出たのが、アタシだけだったらしい、と云うのは語り草。 その後、SQLがいよいよ正式始動。そのときの話は次回! 【文責:神野芳治(小祝さん・赫さんとテットシ)】 【SQL(信州)】 (1) 「クイズを始めたのは、田村ゆかりのラジオ番組経由」 (2) 「戦慄!ゲームセンターに待ち構える甚平姿の男!」(当記事) (3) 「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト