前回に引き続いて、甚平姿の男・赫洋兵さんに話を伺いました。
続いてサークル発足当初の話。

――サークル発足当初の活動はどうでした?
草創期は、新潟のMⅡパイセン・ぷす、静岡のクラッチ、うわばみパイセンの御助力もあり、サークルとして順調に活動を開始したのだが、まぁ最初に行き着く問題は「『マトモな』企画者不足」と「参加者不足」。所謂、出題側がアタシと小祝、あとは外部(新潟、静岡)くらいしか無かったのだ。そんな中、手を差し伸べてくださったNIQSSDQC両サークルには感謝しています。

――「『マトモな』企画者不足」についてはどうしました?
で、アタシは「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」と提言。初めての企画なんて、間違えるのが当たり前なんだから(間違えなかったアタシは或る意味例外。圧倒的に少ないけど)。企画を初めてやる方々には終わった後などに、サポートを積極的に施す。
なんだかんだ云って、企画構成には一日の長が有るし、企画の穴を見つけるのは、クイズ屋の中でも屈指だと自負している(当時現役バリバリのエンジニアだったしねぇ)。
「××なところを、○○みたいにするとより良くなる、面白くなるよ」と、否定で終わらせることなく、前向きになれるように心掛けたつもり。アタシの口調は怖かったかも知れないけど、愛があったと思っていてくれると有難い。

――「参加者不足」の方はどうでした?
そんな草創期を経て、ちょっとしたインパクトが訪れた。松本深志高校にクイズ研究会が活動を本格化させたのだ。OB(SFくん)から話は聞いていたが、本格化となると逃す手はない。声を掛けたら、大挙して参加してくれた。
継続的友好関係の為の駄目押しとばかりに、小祝と共に深志クイ研へ訪問した。
おっ魂消たのが早押し機。通称「西の匠」(荒屋製作所)によるものが鎮座ましましていたのだ。聞くと部費などで買ったらしい。20人くらいの参加者が全員参加でバシバシ押すもんだから、アタシなんざ点かないのなんの。笑っちまったよ、ええ。
斯くして、地方サークルが陥りがちな参加者不足は此のインパクトで思いがけない形で解消されたのだった。 なお、実は、松本深志高校本格化の少し前に、上田高校もクイズ研究会を発足させており、実際に、文化祭のフリーバッティングに一回答者として遊びに行ったことも有った。地理的要因も有って、参加者はあまり来てくれなかったが、今も活動していると嬉しい。

取材日の例会の模様。わざわざ「斎藤雅樹のレプリカユニフォーム(以前は大田泰示)」に着替える参加者も。

――早押し機は、どのようにして取得しましたか?
草創期はアタシが(就職前の2ヶ月だけだが)設立に携わった徳島クイズ愛好会”AQUA”や、カブった場合は、ウノくん、佐々木康彦プロ(「Lock Out」などを手掛けるクイズ作家、兼、麻雀団体「最高位戦」所属のプロ雀士)にお願いし、毎回、貸していただいていた。ゆうパックや宅配便で送付してもらい、例会が終わるとコンビニから返送、という形で多大にご協力いただいた。ラージミドルパイセン、ウノくん、佐々木プロあざっす。又、世話になります(アタシが徳島に行くので)。

暫くは其の状態が続いていたのだが、東京で会った三浦パイセン(クイズ部、MQC)から、「クイズ部で早押し機をリニューアルするから古いヤツが余んのよね、買わねぇか?」と云う、有難い御言葉が!サークルを代表するまでもなく、即決。三浦パイセン、クイズ部さん、有難う御座いました。

と、いう思わぬ形で、早押し機が無事に調達できました。 流石に旧型ということもあってか、メンテナンスを繰り返していましたが、2015年にクイケットさんから購入した早押し機が運用されるまで、頑張って働いてくれました。

――ありがとうございました!徳島に行っても頑張ってください!
断る。

クイズサークルに限った話ではないですが、何かを立ち上げるときは「言い出しっぺ、エンジンになる人(SQLであれば赫さん)」と「それを支え、継続させる人(同じく小祝さん)」が必要となります。加えて、SQLにおける新潟・静岡・徳島各サークルのように、「他のサークルの力を借りる」のも一つの手段であり、サークル立ち上げの一つの事例として参考になる点はあるかと思います。

これからサークルを立ち上げる方で、「こういう点のサポート」がほしい、という方がいたらお気軽にQuiz Doにご相談ください(その代わり、記事の参考にさせていただく場合があります)。
Quiz Doや神野ができることは限られていますが、「こういう点で困っている方がいる」という情報を聞けば、SQLの事例のように手を差し伸べてくれる人はクイズ界にはたくさんいると考えています。


【SQL(信州)】

(1) 「クイズを始めたのは、田村ゆかりのラジオ番組経由」

(2) 「戦慄!ゲームセンターに待ち構える甚平姿の男!」

(3) 「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」(当記事)


ちなみにこの画像の奥に写っているのが松本城。

【文責:神野芳治】
Quiz Do編集長、mono-series~クイズNo.1物知り決定戦&知の持ち寄りパーティー~主宰。
雑多な知識とクラフトビール・日本酒と大阪のスパイスカレーをこよなく愛する40歳。長野市在住。

私も高校時代にクイズ研を立ち上げました。
最近でもシンサクール蒲田など複数のサークルの立ち上げに参加しています。
「クイズをやってみたい」という人を、Quiz Doでの情報提供を通して応援していきます!

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0186-1024x576.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0186-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートサークルリポート・一般前回に引き続いて、甚平姿の男・赫洋兵さんに話を伺いました。 続いてサークル発足当初の話。 ――サークル発足当初の活動はどうでした? 草創期は、新潟のMⅡパイセン・ぷす、静岡のクラッチ、うわばみパイセンの御助力もあり、サークルとして順調に活動を開始したのだが、まぁ最初に行き着く問題は「『マトモな』企画者不足」と「参加者不足」。所謂、出題側がアタシと小祝、あとは外部(新潟、静岡)くらいしか無かったのだ。そんな中、手を差し伸べてくださったNIQS、SDQC両サークルには感謝しています。 ――「『マトモな』企画者不足」についてはどうしました? で、アタシは「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」と提言。初めての企画なんて、間違えるのが当たり前なんだから(間違えなかったアタシは或る意味例外。圧倒的に少ないけど)。企画を初めてやる方々には終わった後などに、サポートを積極的に施す。 なんだかんだ云って、企画構成には一日の長が有るし、企画の穴を見つけるのは、クイズ屋の中でも屈指だと自負している(当時現役バリバリのエンジニアだったしねぇ)。 「××なところを、○○みたいにするとより良くなる、面白くなるよ」と、否定で終わらせることなく、前向きになれるように心掛けたつもり。アタシの口調は怖かったかも知れないけど、愛があったと思っていてくれると有難い。 ――「参加者不足」の方はどうでした? そんな草創期を経て、ちょっとしたインパクトが訪れた。松本深志高校にクイズ研究会が活動を本格化させたのだ。OB(SFくん)から話は聞いていたが、本格化となると逃す手はない。声を掛けたら、大挙して参加してくれた。 継続的友好関係の為の駄目押しとばかりに、小祝と共に深志クイ研へ訪問した。 おっ魂消たのが早押し機。通称「西の匠」(荒屋製作所)によるものが鎮座ましましていたのだ。聞くと部費などで買ったらしい。20人くらいの参加者が全員参加でバシバシ押すもんだから、アタシなんざ点かないのなんの。笑っちまったよ、ええ。 斯くして、地方サークルが陥りがちな参加者不足は此のインパクトで思いがけない形で解消されたのだった。 なお、実は、松本深志高校本格化の少し前に、上田高校もクイズ研究会を発足させており、実際に、文化祭のフリーバッティングに一回答者として遊びに行ったことも有った。地理的要因も有って、参加者はあまり来てくれなかったが、今も活動していると嬉しい。 ――早押し機は、どのようにして取得しましたか? 草創期はアタシが(就職前の2ヶ月だけだが)設立に携わった徳島クイズ愛好会'AQUA'や、カブった場合は、ウノくん、佐々木康彦プロ(「Lock Out」などを手掛けるクイズ作家、兼、麻雀団体「最高位戦」所属のプロ雀士)にお願いし、毎回、貸していただいていた。ゆうパックや宅配便で送付してもらい、例会が終わるとコンビニから返送、という形で多大にご協力いただいた。ラージミドルパイセン、ウノくん、佐々木プロあざっす。又、世話になります(アタシが徳島に行くので)。 暫くは其の状態が続いていたのだが、東京で会った三浦パイセン(クイズ部、MQC)から、「クイズ部で早押し機をリニューアルするから古いヤツが余んのよね、買わねぇか?」と云う、有難い御言葉が!サークルを代表するまでもなく、即決。三浦パイセン、クイズ部さん、有難う御座いました。 と、いう思わぬ形で、早押し機が無事に調達できました。 流石に旧型ということもあってか、メンテナンスを繰り返していましたが、2015年にクイケットさんから購入した早押し機が運用されるまで、頑張って働いてくれました。 ――ありがとうございました!徳島に行っても頑張ってください! 断る。 クイズサークルに限った話ではないですが、何かを立ち上げるときは「言い出しっぺ、エンジンになる人(SQLであれば赫さん)」と「それを支え、継続させる人(同じく小祝さん)」が必要となります。加えて、SQLにおける新潟・静岡・徳島各サークルのように、「他のサークルの力を借りる」のも一つの手段であり、サークル立ち上げの一つの事例として参考になる点はあるかと思います。 これからサークルを立ち上げる方で、「こういう点のサポート」がほしい、という方がいたらお気軽にQuiz Doにご相談ください(その代わり、記事の参考にさせていただく場合があります)。 Quiz Doや神野ができることは限られていますが、「こういう点で困っている方がいる」という情報を聞けば、SQLの事例のように手を差し伸べてくれる人はクイズ界にはたくさんいると考えています。 【SQL(信州)】 (1) 「クイズを始めたのは、田村ゆかりのラジオ番組経由」 (2) 「戦慄!ゲームセンターに待ち構える甚平姿の男!」 (3) 「やりたい人は『間違っても良いから』やってみて」(当記事) 【文責:神野芳治】 Quiz Do編集長、mono-series~クイズNo.1物知り決定戦&知の持ち寄りパーティー~主宰。 雑多な知識とクラフトビール・日本酒と大阪のスパイスカレーをこよなく愛する40歳。長野市在住。 私も高校時代にクイズ研を立ち上げました。 最近でもシンサクール蒲田など複数のサークルの立ち上げに参加しています。 「クイズをやってみたい」という人を、Quiz Doでの情報提供を通して応援していきます!クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト