クイズコレクション12」特集、4回目です。
前回に引き続き、経験者向け「Bitter」の観戦記を、参加者の山下雄太さんに書いていただきました。

 

5R「仮想通貨」

ランキング問題1問と、早押しの仮想通貨ラウンドを1セットとしたクイズ。まず「何かのベスト5」が出題され、各自5つ答えを書く。正解数×100ポイントがこのセットの素点となる。得た素点をそのまま獲得するか、それを持って仮想通貨ラウンドに挑戦するかを選ぶ。
仮想通貨ラウンドは参加希望者全員で1○1休エンチャンの早押しを行い、1抜けなら素点の5倍、2抜けなら4倍…を獲得する。5抜けは素点が元本のまま返ってくるが、5抜け以内に入れなかった場合は素点が没収される。このセットを繰り返し、これまでのポイントとの累計が2018点以上になった先着7名が準決勝相当のラウンドに進出する。

例えばベスト5を全て当てて早押し1抜けすれば2500点で準決勝進出という大逆転ラウンドなのだが、現実的にはランキングは200点程度が中央値、仮想通貨ラウンドは一発を狙ってギラついたプレイヤーにより大賑わい、という状況となった。
4Rまでの貯金があるプレイヤーがコツコツ積むルートも、仮想通貨で爆発してボーダーに乗せるルートもあった。特に仮想通貨ラウンドでは、準決勝への狭き門を狙うプレイヤーたちの気迫がみなぎっていた。

準決勝「おっさんずラブ」

7人から4人が勝ち抜ける1○1休エンチャンを1セットとして繰り返す。勝ち抜けた4人の組み合わせ(順位は関係ない)が2回発生したらその4人が決勝進出。
単純計算だと35通。運が良ければ2○で勝てるが、運が悪ければ20○しても抜けられない。実際には実力による偏りもあるし、1○ゆえの勢いによる補正もある。
結果としては6セットで決着。正解数の多かった4人が決勝に進出した。

Bitter篇早押しの模様。

??「司法取引」

5Rで8~20位に入った13人(勝者組)が挑戦する○×クイズ。ただし他の敗者15人(敗者組)も○×クイズには参加する。勝者組の誤答者数と敗者組の正解者数が一致した場合、「司法取引」として入れ替える。5問終了時に勝者組に在籍していて○×正解数が多い4人が決勝進出。
残念ながら5問では司法取引は発生せず、純粋な○×勝負となった。もしかしたら短縮ルールになっていたのかもしれない。団体戦で点が得られず7位に入れなかった強豪などが復活する結果となった。

客席で解答する参加者。

決勝

決勝のテーマは諸事情により割愛する。
敗者24人を6人×4組に分けて、壁役とする。決勝進出者とともに、6人の壁役が早押し機につき、決勝進出者を阻止する。
具体的には、壁役が一定数正解するまでの間に決勝進出者が1○すると壁を突破したことになる。突破されると壁は総入れ替えとなる。壁役のノルマは1枚目の壁が4問、2枚目が3問、と減っていき、最後の4枚目の壁は1問。4枚目の壁の開始時点で決勝進出者が複数残っていた場合は最初に正解した決勝進出者が優勝となる。誤答は決勝進出者は1休、壁は以後解答権剥奪。

決勝進出者は、優勝へのモチベーションが高く誤答罰も比較的ゆるいせいか、確率以上のペースで壁を突破していった。最終的には第4セットの1問目を壁が取って優勝者なしか、決勝進出者の誰かが取って優勝か、という一発勝負になった。

まとめ

クイズコレクションのbitterは参加資格に制限がなく、初心者から経験豊富なプレイヤーまで幅広い層を対象としている。そんな参加者に対して、低ノルマ多数抜けの形式や、ゲーム性の高いラウンドを組み合わせ、経験差をある程度吸収しつつも、総合的な実力があれば好成績を挙げられる構成になっている。イベント名の通りクイズの多様さを提示し、その場で発表される形式への対応力が問われる当シリーズは、カジュアルに楽しみたい人にも、悩みながら勝ちを目指したい人にも満足できる要素を盛り込んだイベントであると感じた。

山下さん、ありがとうございました!
次回はスタッフの皆様にお話を伺います。

【文責:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2019/04/DSC_01302-1024x576.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2019/04/DSC_01302-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートイベントリポート「クイズコレクション12」特集、4回目です。 前回に引き続き、経験者向け「Bitter」の観戦記を、参加者の山下雄太さんに書いていただきました。   5R「仮想通貨」 ランキング問題1問と、早押しの仮想通貨ラウンドを1セットとしたクイズ。まず「何かのベスト5」が出題され、各自5つ答えを書く。正解数×100ポイントがこのセットの素点となる。得た素点をそのまま獲得するか、それを持って仮想通貨ラウンドに挑戦するかを選ぶ。 仮想通貨ラウンドは参加希望者全員で1○1休エンチャンの早押しを行い、1抜けなら素点の5倍、2抜けなら4倍…を獲得する。5抜けは素点が元本のまま返ってくるが、5抜け以内に入れなかった場合は素点が没収される。このセットを繰り返し、これまでのポイントとの累計が2018点以上になった先着7名が準決勝相当のラウンドに進出する。 例えばベスト5を全て当てて早押し1抜けすれば2500点で準決勝進出という大逆転ラウンドなのだが、現実的にはランキングは200点程度が中央値、仮想通貨ラウンドは一発を狙ってギラついたプレイヤーにより大賑わい、という状況となった。 4Rまでの貯金があるプレイヤーがコツコツ積むルートも、仮想通貨で爆発してボーダーに乗せるルートもあった。特に仮想通貨ラウンドでは、準決勝への狭き門を狙うプレイヤーたちの気迫がみなぎっていた。 準決勝「おっさんずラブ」 7人から4人が勝ち抜ける1○1休エンチャンを1セットとして繰り返す。勝ち抜けた4人の組み合わせ(順位は関係ない)が2回発生したらその4人が決勝進出。 単純計算だと35通。運が良ければ2○で勝てるが、運が悪ければ20○しても抜けられない。実際には実力による偏りもあるし、1○ゆえの勢いによる補正もある。 結果としては6セットで決着。正解数の多かった4人が決勝に進出した。 ??「司法取引」 5Rで8~20位に入った13人(勝者組)が挑戦する○×クイズ。ただし他の敗者15人(敗者組)も○×クイズには参加する。勝者組の誤答者数と敗者組の正解者数が一致した場合、「司法取引」として入れ替える。5問終了時に勝者組に在籍していて○×正解数が多い4人が決勝進出。 残念ながら5問では司法取引は発生せず、純粋な○×勝負となった。もしかしたら短縮ルールになっていたのかもしれない。団体戦で点が得られず7位に入れなかった強豪などが復活する結果となった。 決勝 決勝のテーマは諸事情により割愛する。 敗者24人を6人×4組に分けて、壁役とする。決勝進出者とともに、6人の壁役が早押し機につき、決勝進出者を阻止する。 具体的には、壁役が一定数正解するまでの間に決勝進出者が1○すると壁を突破したことになる。突破されると壁は総入れ替えとなる。壁役のノルマは1枚目の壁が4問、2枚目が3問、と減っていき、最後の4枚目の壁は1問。4枚目の壁の開始時点で決勝進出者が複数残っていた場合は最初に正解した決勝進出者が優勝となる。誤答は決勝進出者は1休、壁は以後解答権剥奪。 決勝進出者は、優勝へのモチベーションが高く誤答罰も比較的ゆるいせいか、確率以上のペースで壁を突破していった。最終的には第4セットの1問目を壁が取って優勝者なしか、決勝進出者の誰かが取って優勝か、という一発勝負になった。 まとめ クイズコレクションのbitterは参加資格に制限がなく、初心者から経験豊富なプレイヤーまで幅広い層を対象としている。そんな参加者に対して、低ノルマ多数抜けの形式や、ゲーム性の高いラウンドを組み合わせ、経験差をある程度吸収しつつも、総合的な実力があれば好成績を挙げられる構成になっている。イベント名の通りクイズの多様さを提示し、その場で発表される形式への対応力が問われる当シリーズは、カジュアルに楽しみたい人にも、悩みながら勝ちを目指したい人にも満足できる要素を盛り込んだイベントであると感じた。 山下さん、ありがとうございました! 次回はスタッフの皆様にお話を伺います。 【文責:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト