クイズは、日本だけではなく世界各国で行われています。世界45か国から3000人が参加する『WQC(World Quizzing Championships)』という大会も開かれており、「日本大会」も昨年から開かれています。今回はWQC日本大会を主催するJQA(Japan Quizzing Association)の近藤仁美さんにお話を伺います。

――まず、取材に応じて頂ける方ご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか?

興味を持ったきっかけは、迷子です(笑)。大学に入学したとき、キャンパス内で道に迷ってしまったのですが、そのときに助けてくれたのがクイズ研究会の人でした。その後、ただのお礼のつもりで新歓コンパに行ったら、楽しすぎてそのままサークルに居つくことに。これがクイズに興味を持ったきっかけです。

オーストラリア(シドニー)の模様。

――それでは、まず近藤さんがWQCと出会ったきっかけを教えてください。

きっかけは、数年前に今のJQAの仲間から「こんな大会がある」と聞いたことでした。調べてみたら、「全世界で同日に同一の問題を使ってナンバーワンを決める」という仕組みが興味深く、「いずれ日本からも参加できると楽しいだろうね」という話をしていました。この大会を日本で受けたいという話が出た後、「いっそ自分たちで主催すれば実現が早そうだ」という意見が出ました。それからは、翻訳の問題を解決したり、大会本部から認可を取ったり、スタッフを集めたり……という環境づくりを行い、昨年になって体制が整ったため、初の日本大会を開催することとなりました。

シンガポールの模様。このように飲みながら競技を行う国もあります。

――WQCとはどういう大会か、簡単に教えてください。

同じ日に同じ問題を使って行われるクイズの世界大会です。
形式はペーパークイズで、参加者は自分の世界ランキングを知ることができます。

――WQCは、海外ではどんな展開なんでしょうか。

この大会は2003年から始まり、昨年は世界45か国からおよそ3000人が参加しました。前回の参加者数が最も多かったのはインド(およそ500人)で、ロシアとリトアニアがそれぞれ2位、3位でした。また、大会本部のあるイギリスには強豪選手が多く、おととし、昨年と首位をキープしている方も同国のクイズプレイヤーです。

パキスタンの模様。

――どんな問題が出るか、前回の問題を参考に教えていただけますか?

日本でいわゆる「ベタ問」にあたるものから、日本ではほとんど問われたことがないものまで、さまざまな問題が出されます。特に、問題の答えは日本でもよく知られたものなのに、正解にたどり着くための情報(前振りや最終限定など)はあまり聞いたことがないものであることが多々あります。このような部分には戸惑うこともありますが、ある言葉を特定するのに必要な情報が、文化や国・地域によって異なることに世界の広さが感じられ、知る楽しみが刺激される箇所でもあります。

ポルトガルの模様。このように各国様々な規模で、思いおもいに開催しています。

次回は、引き続きWQC、そして主催団体であるJQAについてお伺いします!

【文責;神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2018/05/c41b858b475c8b2bfbb00e7cfb2ba6b8.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2018/05/c41b858b475c8b2bfbb00e7cfb2ba6b8-150x150.jpgquizdo“やる”クイズリポートイベントリポートクイズは、日本だけではなく世界各国で行われています。世界45か国から3000人が参加する『WQC(World Quizzing Championships)』という大会も開かれており、「日本大会」も昨年から開かれています。今回はWQC日本大会を主催するJQA(Japan Quizzing Association)の近藤仁美さんにお話を伺います。 ――まず、取材に応じて頂ける方ご自身についてお伺いします。もともとクイズに興味を持ったきっかけってどんなところだったんですか? 興味を持ったきっかけは、迷子です(笑)。大学に入学したとき、キャンパス内で道に迷ってしまったのですが、そのときに助けてくれたのがクイズ研究会の人でした。その後、ただのお礼のつもりで新歓コンパに行ったら、楽しすぎてそのままサークルに居つくことに。これがクイズに興味を持ったきっかけです。 ――それでは、まず近藤さんがWQCと出会ったきっかけを教えてください。 きっかけは、数年前に今のJQAの仲間から「こんな大会がある」と聞いたことでした。調べてみたら、「全世界で同日に同一の問題を使ってナンバーワンを決める」という仕組みが興味深く、「いずれ日本からも参加できると楽しいだろうね」という話をしていました。この大会を日本で受けたいという話が出た後、「いっそ自分たちで主催すれば実現が早そうだ」という意見が出ました。それからは、翻訳の問題を解決したり、大会本部から認可を取ったり、スタッフを集めたり……という環境づくりを行い、昨年になって体制が整ったため、初の日本大会を開催することとなりました。 ――WQCとはどういう大会か、簡単に教えてください。 同じ日に同じ問題を使って行われるクイズの世界大会です。 形式はペーパークイズで、参加者は自分の世界ランキングを知ることができます。 ――WQCは、海外ではどんな展開なんでしょうか。 この大会は2003年から始まり、昨年は世界45か国からおよそ3000人が参加しました。前回の参加者数が最も多かったのはインド(およそ500人)で、ロシアとリトアニアがそれぞれ2位、3位でした。また、大会本部のあるイギリスには強豪選手が多く、おととし、昨年と首位をキープしている方も同国のクイズプレイヤーです。 ――どんな問題が出るか、前回の問題を参考に教えていただけますか? 日本でいわゆる「ベタ問」にあたるものから、日本ではほとんど問われたことがないものまで、さまざまな問題が出されます。特に、問題の答えは日本でもよく知られたものなのに、正解にたどり着くための情報(前振りや最終限定など)はあまり聞いたことがないものであることが多々あります。このような部分には戸惑うこともありますが、ある言葉を特定するのに必要な情報が、文化や国・地域によって異なることに世界の広さが感じられ、知る楽しみが刺激される箇所でもあります。 次回は、引き続きWQC、そして主催団体であるJQAについてお伺いします! 【文責;神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト