3人目としてお話を伺うのは、テレビ会の誕生のきっかけ『Quiz TV Show Time!』の企画者で、現在は参加者としても楽しまれている「さくどー」さんです。

――(ラボの内外を問わず)クイズの経験や頻度をお願いします。

『はじめてのクイズ1』(2014年4月)が早押しボタン初体験です。
関西在住ということもあり、現在は味園(みその)クイズ研究会に月1回、テレビ会に2カ月に1回程度の頻度です。

――テレビ会の生まれるきっかけとなったイベント『Quiz TV Show Time!』を開催された経緯をお聞かせください。

私はクイズの得意ジャンルが芸能というのがわかりきっていましたので、古川氏がツイキャス(※8)をした際、「芸能に特化したクイズ大会をやってほしい」とリクエストしたことがあります。しかし、返答は芳しいものではなく、これは開催されそうにないなと感じ取ったため、「だったら俺がやるか」という気持ちで始めたのがきっかけです。
その少し前に開催されたあるクイズの集まりで、私が芸人に特化したクイズを持参した際に、そこにたまたまいた古川氏が「お金を払ってでも答えたい」と言っていたのが頭に残っていた、というのもあります。

(※8)TwitCasting。モイ株式会社が運営し、スマートフォンやPCから手軽にライブ配信が行えるサービス。

――『Quiz TV Show Time!』きっかけでテレビ会の活動が始まったということを知った時の感想はどんなものでしたか。

テレビ会自体は私の大会の対策として開かれたのがそもそものきっかけです。まさかそれがきっかけでこのように広がっていくとは思ってもいませんでした。
テレビ会の活動に関しては、遅かれ早かれ開催されていた可能性は高いですが、そのきっかけとして私の大会があったというのはありがたいことです。
そう考えると「思い立ったが吉日」というのはあると思います。

――テレビ会以外で、ジャンル特化型(芸能とは限定しません)のクイズサークルに参加されたことはありますか。

『G-1グランプリ』(※9)のように芸能限定の大会には行ったことがありますが、クイズサークルはありません。

(※9)2017年1月に開催された、副題を「芸能基本問題実力No.1決定戦」とするオープン大会。芸能問題だけを使い『abc』のルールで進行する企画内容。

――(ご自身の企画でなくても結構です)今までテレビ会で体験した企画で、印象に残っているものは何でしょうか。

テレビ会の企画はその性質から、「①芸能関係のクイズ・企画」「②実際にテレビでやっていたクイズ・企画」の大きく2つに分けられます。
それぞれ、私の企画とメンバーの企画で挙げると……
私の企画で①は「坊主だけめくり」という、正月に開催した坊主・スキンヘッドの有名人の画像から有名人を答えていくクイズ、②は『はねるのトびら』の1コーナーだった「カブらない披露宴」(※10)です。
メンバーの企画では、①は「お笑いマニア王決定戦」、②は『芸能人格付けチェック』が印象的でした。

(※10)ある指定された頭文字がついた物を参加者が各自3つずつ持参し、そのすべてで他人とかぶらない単独回答を目指す企画。実際に現物を用意しないといけない。

筆者もさくどーさんの企画や大会に参加し、多様なネタを目の当たりにしてきました。口頭での読み上げ問題や画像・音楽問題だけでなく、出題者の寸劇から答えを導く「上演型問題」など参加者がびっくりするような趣向のものまであり、こんな企画はよそではできないものも多いと思います。メンバーの傾向や気心がわかるからこその、ジャンル特化型サークルのメリットを活用ができているのではないでしょうか。

さくどーさんの回答にあった区分で、筆者が体験した中からテレビ会で行われた企画の一部を紹介すると、①は「芸能問題オンリーで『ネプリーグ』のレギュラー回を再現」、②は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の「ききシリーズ」(※11)です。また、この区分に当てはめるのが難しいのですが個人的に印象に残っているものとして、海外TVクイズのフォーマットを元にした「『Qさま!』のらせん階段風上座クイズ」などがありました。

(※11)ひとつの食品をテーマに、アイマスクをした参加者が最初に正解の商品をひと口食べ、味だけを頼りに類似品の中から探しだす企画。正解すると賞金、不正解は罰ゲーム。これまでにコーヒーからメロンパンまで、40回行われている。

(イメージ画像:文中のサークルとは関係ありません) 撮影:ロバーツ

そして、インタビューの最後にこんなことを聞いてみました。

――今回の質問内容以外で「クイズを使って遊ぶこと」について思うことや感じられることがありましたらお聞かせください。

【わんころ】 うちは、クイズも使って遊ぶではありますが……クイズって、テレビでもやっていたり、身近なところにあったりするので、みんな気軽にやればいいと思います。関わる人が増えれば、面白い企画の数も増えると考えています。

【さくどー】 「クイズ」というものは相当間口が広いものだと思います。実際にテレビのクイズ番組を見ても知識力やひらめき力を競うものから、クイズをダシにしているようなバラエティまでさまざまです。それだけに、競技クイズ界では早押しクイズだけでなく多様なパターンのクイズ大会を開いてほしいと思っています。
競技クイズの中でも早押しクイズに初めて参加したときに、周りの早く押す手練れの人を見て「俺も負けないように頑張ろう」と思う人もいれば、「こんなの無理だし何だか怖いからやめよう」となってしまう人もいます。競技クイズの間口を広げるためには、後者が去ることを避けるための工夫を考えることが必要だと思います。

おふたりからは、ジャンル特化型に限らない視点でのお答えを頂けました。このコメントを頂いて、「クイズ自体を身近にすること」や「企画の多角的な切り口の作り方」のひとつとして、「そのジャンルが持つ特性を使う」という発想もありなのかな……と筆者は考えます(今回、主に話題にした芸能ジャンルだと、楽曲を使ったり、自分たちで元ネタそのものや素材のワンシーンを再現したりすることなどがそうではないかと思います)。

「好きだから」こその、そのコンテンツへの熱の入れ具合や、「よく知っているから」こその、独創的な視点や発想が結びついたときに、何かの起点になるものが始まって、その影響が周囲に波及していく。まずは単発の活動だとしても、その1回がきっかけで何かへとつながってゆく可能性もある、自分たちがやりたいことがどこでもやってないのだったら自分たちで創り出すという選択肢もある-。

普段からひとりの参加者としてテレビ会に接している縁で、今回さまざまな方向の話をインタビューで伺いましたが、「自らで始動すること」の妙味が少し感じられた気がします。

【文責:戸屋利章】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0593-1024x683.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/06/DSC_0593-150x150.jpgquizdoサークルリポート・一般“やる”クイズリポート3人目としてお話を伺うのは、テレビ会の誕生のきっかけ『Quiz TV Show Time!』の企画者で、現在は参加者としても楽しまれている「さくどー」さんです。 ――(ラボの内外を問わず)クイズの経験や頻度をお願いします。 『はじめてのクイズ1』(2014年4月)が早押しボタン初体験です。 関西在住ということもあり、現在は味園(みその)クイズ研究会に月1回、テレビ会に2カ月に1回程度の頻度です。 ――テレビ会の生まれるきっかけとなったイベント『Quiz TV Show Time!』を開催された経緯をお聞かせください。 私はクイズの得意ジャンルが芸能というのがわかりきっていましたので、古川氏がツイキャス(※8)をした際、「芸能に特化したクイズ大会をやってほしい」とリクエストしたことがあります。しかし、返答は芳しいものではなく、これは開催されそうにないなと感じ取ったため、「だったら俺がやるか」という気持ちで始めたのがきっかけです。 その少し前に開催されたあるクイズの集まりで、私が芸人に特化したクイズを持参した際に、そこにたまたまいた古川氏が「お金を払ってでも答えたい」と言っていたのが頭に残っていた、というのもあります。 (※8)TwitCasting。モイ株式会社が運営し、スマートフォンやPCから手軽にライブ配信が行えるサービス。 ――『Quiz TV Show Time!』きっかけでテレビ会の活動が始まったということを知った時の感想はどんなものでしたか。 テレビ会自体は私の大会の対策として開かれたのがそもそものきっかけです。まさかそれがきっかけでこのように広がっていくとは思ってもいませんでした。 テレビ会の活動に関しては、遅かれ早かれ開催されていた可能性は高いですが、そのきっかけとして私の大会があったというのはありがたいことです。 そう考えると「思い立ったが吉日」というのはあると思います。 ――テレビ会以外で、ジャンル特化型(芸能とは限定しません)のクイズサークルに参加されたことはありますか。 『G-1グランプリ』(※9)のように芸能限定の大会には行ったことがありますが、クイズサークルはありません。 (※9)2017年1月に開催された、副題を「芸能基本問題実力No.1決定戦」とするオープン大会。芸能問題だけを使い『abc』のルールで進行する企画内容。 ――(ご自身の企画でなくても結構です)今までテレビ会で体験した企画で、印象に残っているものは何でしょうか。 テレビ会の企画はその性質から、「①芸能関係のクイズ・企画」「②実際にテレビでやっていたクイズ・企画」の大きく2つに分けられます。 それぞれ、私の企画とメンバーの企画で挙げると…… 私の企画で①は「坊主だけめくり」という、正月に開催した坊主・スキンヘッドの有名人の画像から有名人を答えていくクイズ、②は『はねるのトびら』の1コーナーだった「カブらない披露宴」(※10)です。 メンバーの企画では、①は「お笑いマニア王決定戦」、②は『芸能人格付けチェック』が印象的でした。 (※10)ある指定された頭文字がついた物を参加者が各自3つずつ持参し、そのすべてで他人とかぶらない単独回答を目指す企画。実際に現物を用意しないといけない。 筆者もさくどーさんの企画や大会に参加し、多様なネタを目の当たりにしてきました。口頭での読み上げ問題や画像・音楽問題だけでなく、出題者の寸劇から答えを導く「上演型問題」など参加者がびっくりするような趣向のものまであり、こんな企画はよそではできないものも多いと思います。メンバーの傾向や気心がわかるからこその、ジャンル特化型サークルのメリットを活用ができているのではないでしょうか。 さくどーさんの回答にあった区分で、筆者が体験した中からテレビ会で行われた企画の一部を紹介すると、①は「芸能問題オンリーで『ネプリーグ』のレギュラー回を再現」、②は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の「ききシリーズ」(※11)です。また、この区分に当てはめるのが難しいのですが個人的に印象に残っているものとして、海外TVクイズのフォーマットを元にした「『Qさま!』のらせん階段風上座クイズ」などがありました。 (※11)ひとつの食品をテーマに、アイマスクをした参加者が最初に正解の商品をひと口食べ、味だけを頼りに類似品の中から探しだす企画。正解すると賞金、不正解は罰ゲーム。これまでにコーヒーからメロンパンまで、40回行われている。 そして、インタビューの最後にこんなことを聞いてみました。 ――今回の質問内容以外で「クイズを使って遊ぶこと」について思うことや感じられることがありましたらお聞かせください。 【わんころ】 うちは、クイズも使って遊ぶではありますが……クイズって、テレビでもやっていたり、身近なところにあったりするので、みんな気軽にやればいいと思います。関わる人が増えれば、面白い企画の数も増えると考えています。 【さくどー】 「クイズ」というものは相当間口が広いものだと思います。実際にテレビのクイズ番組を見ても知識力やひらめき力を競うものから、クイズをダシにしているようなバラエティまでさまざまです。それだけに、競技クイズ界では早押しクイズだけでなく多様なパターンのクイズ大会を開いてほしいと思っています。 競技クイズの中でも早押しクイズに初めて参加したときに、周りの早く押す手練れの人を見て「俺も負けないように頑張ろう」と思う人もいれば、「こんなの無理だし何だか怖いからやめよう」となってしまう人もいます。競技クイズの間口を広げるためには、後者が去ることを避けるための工夫を考えることが必要だと思います。 おふたりからは、ジャンル特化型に限らない視点でのお答えを頂けました。このコメントを頂いて、「クイズ自体を身近にすること」や「企画の多角的な切り口の作り方」のひとつとして、「そのジャンルが持つ特性を使う」という発想もありなのかな……と筆者は考えます(今回、主に話題にした芸能ジャンルだと、楽曲を使ったり、自分たちで元ネタそのものや素材のワンシーンを再現したりすることなどがそうではないかと思います)。 「好きだから」こその、そのコンテンツへの熱の入れ具合や、「よく知っているから」こその、独創的な視点や発想が結びついたときに、何かの起点になるものが始まって、その影響が周囲に波及していく。まずは単発の活動だとしても、その1回がきっかけで何かへとつながってゆく可能性もある、自分たちがやりたいことがどこでもやってないのだったら自分たちで創り出すという選択肢もある-。 普段からひとりの参加者としてテレビ会に接している縁で、今回さまざまな方向の話をインタビューで伺いましたが、「自らで始動すること」の妙味が少し感じられた気がします。 【文責:戸屋利章】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト