AQL開幕戦(6)北海道リーグ・決勝編:「世代を越えた交流を大事にしながらの真剣勝負」という開催趣旨を大事にしてくださった皆さまのおかげで、なんとか致命的なミスはなく終えることができました。」
『プレAQL』北海道リーグの最後、決勝についての模様です。
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決勝トーナメントは「10by10by10mini」。まずは予選1位vs4位、2位vs3位とし、予選上位の特典として、埼玉から送られた問題の中から、あらかじめ明らかにされた学校・サークル名を自由に選べる、という方式としました。予選の争いが熾烈だったのは、「コバトンナイン方式」特有の、「使用問題によって有利不利が如実に出る」ことを意識したものだったのです。
なお問い読みは、道内の数ある大会・例会の中でも『mono-series』だけ出場して毎年、ナチュラル知識を爆発させていることで知られる、元ラジオパーソナリティーのざきおさんが務めてくれました。大会の方式上、半分が使われないことをあらかじめ知りながらも、すべての問題に息継ぎや強調のポイントを書き込み、臨んでいただきました。大会責任者として心から感謝しております。できれば、来年は出場できるようにしたいですが、なんせ問い読みが良かったのでどうなるか…(笑)。
抽選により、まずは予選2位の北大vs3位の草クイズ。北大は同じ学生のTQC問題を選択しました。両チーム、序盤は互いに譲らない戦いとなりましたが、良いところで北大が1ポイントの端子に正解が出るなど効率的にチームの得点が伸びる展開となり、結果的に240対80で北大が頂上決戦に駒を進めました。
予選1位の道東vs4位の札幌南Aの対決では、予選結果から道東有利の雰囲気で始まったものの、序盤から札幌南Aが積極的に押して正解を重ねていき、道東にプレッシャーを与えます。一方、道東は、エース級の2端子が相次いで2問誤答を重ねて解答権を失い、さらに焦った3、4番手も誤答が続いて解答権を失う展開に。終盤に入る前に「試合が壊れた」感のある中、10対120の大差で札幌南Aが、既に決まっている「ジュニア1位」に「全体1位」の称号を加える戦いに進出しました。
この時点で、全国大会プレーオフに進む「一般の部2位」が決定しておらず、規定にも「予選順位による」などの文言がなかったことから、急きょ道東と草クイズによる3位決定戦(一般の部2位決定戦)を開催。草クイズは北大戦に続いて互角の勝負を展開しましたが、道東は点差以上に余裕をもった戦いを展開して、240対120で道東がプレーオフ権をものにしました。
最終決戦は、一般の部1位の北大とジュニアの部1位の札幌南A。どちらも全国切符は手中にしましたが、真の北海道一を決める戦いに、両者気合は十分です。ここでは、予選上位チームが問題を選ぶ権利とともに、「1セットマッチ」か「3セットマッチ(2勝先取で優勝)」のどちらかを選ぶことができます。北大の宮石陸キャプテンは、偶然性をできるだけ低くする意図から3セットマッチを選択。鍛え上げられた北大8人に対し、札幌南Aも高校生トップクラスの実力者を含む6人で食い下がりましたが、結果的に2セットとも基礎力と試合経験の豊富さを武器にした北大が大差で勝利を収め、優勝を勝ち取りました。
今大会では、開催責任者の身辺状況の大きな変化から、事前広報や開催準備に最低限かそれ未満の労力しか割けない状況に陥り、参加チームの皆様には終始ご心配をおかけしてしまいましたし、広報のやり方によってもしかしたら9チーム埋まって、より有意義な集まりにできたのでは……という思いもありますが、「世代を越えた交流を大事にしながらの真剣勝負」という開催趣旨を大事にしてくださった皆さまのおかげで、なんとか致命的なミスはなく終えることができました。そして、帰り際や後日の機会に、「想像よりずっと楽しかった」「団体戦は初めてだったけど、『AQL』以外の機会でもやりたい」「サークルとして新しい目標が見つかった」などと、きわめて好意的な感想の数々をいただくことができ、無理を乗り越えて開催し本当によかった、と思えるようになりました。
今回で一定の形ができてきましたので、次回からは、札幌南高校を中心とした中高生のパワーも借りながら準備を進め、9チームの「コバトンナイン方式」を実現させ、より濃密な交流と真剣勝負を繰り広げる場とできたらと思います。
まずは『AQL埼玉』の皆さま、そして全国各地でこれから『AQL』地方リーグを運営する皆様、終始温かく見守っていただき、まことにありがとうございました。今後は、今回地方で開催したノウハウを少しでも各地に還元できたらと考えております。そしてまた、この記事を読んで少しでも大会に関心を持たれた方、迷っている暇はありません。仲間を募って出場しましょう、絶対損はさせませんよ!
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小園さん、ありがとうございました。
『AQL』についての記事の最終回となる次回は、高校生主導でリーグを立ち上げた東北リーグを取り上げます。
【文責:小園拓志】
https://quiz-schedule.info/quizdo/?p=1190https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/12/4-1024x768.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/12/4-150x150.jpg“やる”クイズリポートイベントリポート『プレAQL』北海道リーグの最後、決勝についての模様です。 -------------------------------------------------- 決勝トーナメントは「10by10by10mini」。まずは予選1位vs4位、2位vs3位とし、予選上位の特典として、埼玉から送られた問題の中から、あらかじめ明らかにされた学校・サークル名を自由に選べる、という方式としました。予選の争いが熾烈だったのは、「コバトンナイン方式」特有の、「使用問題によって有利不利が如実に出る」ことを意識したものだったのです。 なお問い読みは、道内の数ある大会・例会の中でも『mono-series』だけ出場して毎年、ナチュラル知識を爆発させていることで知られる、元ラジオパーソナリティーのざきおさんが務めてくれました。大会の方式上、半分が使われないことをあらかじめ知りながらも、すべての問題に息継ぎや強調のポイントを書き込み、臨んでいただきました。大会責任者として心から感謝しております。できれば、来年は出場できるようにしたいですが、なんせ問い読みが良かったのでどうなるか…(笑)。 抽選により、まずは予選2位の北大vs3位の草クイズ。北大は同じ学生のTQC問題を選択しました。両チーム、序盤は互いに譲らない戦いとなりましたが、良いところで北大が1ポイントの端子に正解が出るなど効率的にチームの得点が伸びる展開となり、結果的に240対80で北大が頂上決戦に駒を進めました。 予選1位の道東vs4位の札幌南Aの対決では、予選結果から道東有利の雰囲気で始まったものの、序盤から札幌南Aが積極的に押して正解を重ねていき、道東にプレッシャーを与えます。一方、道東は、エース級の2端子が相次いで2問誤答を重ねて解答権を失い、さらに焦った3、4番手も誤答が続いて解答権を失う展開に。終盤に入る前に「試合が壊れた」感のある中、10対120の大差で札幌南Aが、既に決まっている「ジュニア1位」に「全体1位」の称号を加える戦いに進出しました。 この時点で、全国大会プレーオフに進む「一般の部2位」が決定しておらず、規定にも「予選順位による」などの文言がなかったことから、急きょ道東と草クイズによる3位決定戦(一般の部2位決定戦)を開催。草クイズは北大戦に続いて互角の勝負を展開しましたが、道東は点差以上に余裕をもった戦いを展開して、240対120で道東がプレーオフ権をものにしました。 最終決戦は、一般の部1位の北大とジュニアの部1位の札幌南A。どちらも全国切符は手中にしましたが、真の北海道一を決める戦いに、両者気合は十分です。ここでは、予選上位チームが問題を選ぶ権利とともに、「1セットマッチ」か「3セットマッチ(2勝先取で優勝)」のどちらかを選ぶことができます。北大の宮石陸キャプテンは、偶然性をできるだけ低くする意図から3セットマッチを選択。鍛え上げられた北大8人に対し、札幌南Aも高校生トップクラスの実力者を含む6人で食い下がりましたが、結果的に2セットとも基礎力と試合経験の豊富さを武器にした北大が大差で勝利を収め、優勝を勝ち取りました。 今大会では、開催責任者の身辺状況の大きな変化から、事前広報や開催準備に最低限かそれ未満の労力しか割けない状況に陥り、参加チームの皆様には終始ご心配をおかけしてしまいましたし、広報のやり方によってもしかしたら9チーム埋まって、より有意義な集まりにできたのでは……という思いもありますが、「世代を越えた交流を大事にしながらの真剣勝負」という開催趣旨を大事にしてくださった皆さまのおかげで、なんとか致命的なミスはなく終えることができました。そして、帰り際や後日の機会に、「想像よりずっと楽しかった」「団体戦は初めてだったけど、『AQL』以外の機会でもやりたい」「サークルとして新しい目標が見つかった」などと、きわめて好意的な感想の数々をいただくことができ、無理を乗り越えて開催し本当によかった、と思えるようになりました。 今回で一定の形ができてきましたので、次回からは、札幌南高校を中心とした中高生のパワーも借りながら準備を進め、9チームの「コバトンナイン方式」を実現させ、より濃密な交流と真剣勝負を繰り広げる場とできたらと思います。 まずは『AQL埼玉』の皆さま、そして全国各地でこれから『AQL』地方リーグを運営する皆様、終始温かく見守っていただき、まことにありがとうございました。今後は、今回地方で開催したノウハウを少しでも各地に還元できたらと考えております。そしてまた、この記事を読んで少しでも大会に関心を持たれた方、迷っている暇はありません。仲間を募って出場しましょう、絶対損はさせませんよ! -------------------------------------------------- 小園さん、ありがとうございました。 『AQL』についての記事の最終回となる次回は、高校生主導でリーグを立ち上げた東北リーグを取り上げます。 【文責:小園拓志】quizdo quizdo2017@gmail.comAdministratorQuiz Do