前回に引き続き、クイズ大会『WQC(World Quizzing Championships)』と、新団体JQA(Japan Quizzing Association)について、近藤仁美さんにお話を伺います。

クロアチアの模様。最前列両端の人が身に着けているのは、クロアチア支部の公式Tシャツなのだとか。

――他のクイズ大会との違いはどんなところなんでしょうか。

まず、日本語としてこなれていることよりも、原文に忠実に訳されているかどうかが重視されることが特徴のひとつだといえます。また、ひとつの問題を解くだけで、数千キロ離れた何千人もの人々と一気に勝負ができるのも、この大会の大きな魅力だと考えています。

リトアニアの模様。円形テーブルでカンニング疑われそうな中、それでもカメラ目線の右の彼。

――何語で受けることができるのかを教えてください。

日本会場では、日本語または英語で受けることができます。どちらの言語で参加するかは、エントリー時にお選びください。

――今回はペーパークイズだけなんでしょうか?

『WQC2018』の本編はペーパークイズのみですが、一部の会場では早押しクイズのミニ大会が開かれます。短時間かつシンプルなルールで、普段クイズをやらない人にとっても参加しやすい形式になる見込みですので、早押し大会のある会場の方は奮ってご参加ください。

昨年の首位など、多くの強豪を輩出するイギリスの模様。「糖分をとりながら」は万国共通?

――JQAという新しい団体を結成したと伺っています。どのような団体なのでしょうか?

クイズの国際組織IQA(International Quizzing Association)の日本支部です。主に、クイズ文化の普及活動を行い、プレイヤーにとってクイズがしやすい環境を整えられるようにするための団体です。

――クイズ文化の多様性やプレイヤーの利便性を保つために、「パートナー大会」という制度を導入したと伺いました。どのようなものでしょうか?

文字どおりJQAの“パートナー”にあたる大会です。パートナーですので、大会側とJQAに上下関係はありません。
「パートナー大会」は、一定のお約束のもと、大会業務の一部をJQAに委託したり、広報活動の代行を依頼したりすることができます。部活動としてクイズ大会に参加しようとしても、教育機関からの理解を得づらいときや、大会の広報をしたくても昼間の対応が難しい場合などにこの制度をご利用いただければと思います。
なお、パートナー大会は、必要に応じてJQAから教育機関への公認欠席配慮願を取得することができます。場合によっては、JQAのスタッフが窓口となって教育機関との交渉を行うことも可能です。
参考:公式サイト

参加者数世界一のインド。楽しさと熱気が伝わってきます。小説『ぼくと1ルピーの神様』の弁当配り(ダッバーワーラー)もこんな感じなんでしょうか。よく見ると子供の姿も。

――ホームページには早押し機についても触れられていますが、現時点での見通しを教えてください。

JQA製の早押し機は、今年中に販売開始見込みです。
中高生サークルでも購入しやすい価格を目指しつつ、製作者がきちんとした作業料を得られる、つまり「誰の無理にも頼らない運用」ができればと考えています。
なお、JQA製の早押し機の修理依頼があった際には、修理期間中、JQAから原則無料(送料負担のみ)で早押し用の代替機を貸し出すことを計画しています。
*Quiz Doが5月より行っている「早押し機安定供給チーム」にも近藤さんに入っていただいた上で、お互いうまくすみ分けができるよう、情報交換しています。Quiz Doとしては「仮にJQAに注文が殺到して順番待ちになったとしても(潤沢に供給できればベストですが)、製作・代替のノウハウを提供することで、早押しクイズをやりたい方がすぐできる形」が理想と考えます。(神野補足)

日本会場の問題。表紙には注意事項があり、解答は問題用紙に直接書き込みます。

――ありがとうございました!

またまたクロアチア。なかには途中で自由に睡眠をとる人も。「自由」な人はどこの国にもいるんですね……。

【文責:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2018/05/6845f52615277be45558adc57023fc46-744x1024.pnghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2018/05/6845f52615277be45558adc57023fc46-150x150.pngquizdo“やる”クイズリポートイベントリポート前回に引き続き、クイズ大会『WQC(World Quizzing Championships)』と、新団体JQA(Japan Quizzing Association)について、近藤仁美さんにお話を伺います。 ――他のクイズ大会との違いはどんなところなんでしょうか。 まず、日本語としてこなれていることよりも、原文に忠実に訳されているかどうかが重視されることが特徴のひとつだといえます。また、ひとつの問題を解くだけで、数千キロ離れた何千人もの人々と一気に勝負ができるのも、この大会の大きな魅力だと考えています。 ――何語で受けることができるのかを教えてください。 日本会場では、日本語または英語で受けることができます。どちらの言語で参加するかは、エントリー時にお選びください。 ――今回はペーパークイズだけなんでしょうか? 『WQC2018』の本編はペーパークイズのみですが、一部の会場では早押しクイズのミニ大会が開かれます。短時間かつシンプルなルールで、普段クイズをやらない人にとっても参加しやすい形式になる見込みですので、早押し大会のある会場の方は奮ってご参加ください。 ――JQAという新しい団体を結成したと伺っています。どのような団体なのでしょうか? クイズの国際組織IQA(International Quizzing Association)の日本支部です。主に、クイズ文化の普及活動を行い、プレイヤーにとってクイズがしやすい環境を整えられるようにするための団体です。 ――クイズ文化の多様性やプレイヤーの利便性を保つために、「パートナー大会」という制度を導入したと伺いました。どのようなものでしょうか? 文字どおりJQAの“パートナー”にあたる大会です。パートナーですので、大会側とJQAに上下関係はありません。 「パートナー大会」は、一定のお約束のもと、大会業務の一部をJQAに委託したり、広報活動の代行を依頼したりすることができます。部活動としてクイズ大会に参加しようとしても、教育機関からの理解を得づらいときや、大会の広報をしたくても昼間の対応が難しい場合などにこの制度をご利用いただければと思います。 なお、パートナー大会は、必要に応じてJQAから教育機関への公認欠席配慮願を取得することができます。場合によっては、JQAのスタッフが窓口となって教育機関との交渉を行うことも可能です。(参考:公式サイト) ――ホームページには早押し機についても触れられていますが、現時点での見通しを教えてください。 JQA製の早押し機は、今年中に販売開始見込みです。 中高生サークルでも購入しやすい価格を目指しつつ、製作者がきちんとした作業料を得られる、つまり「誰の無理にも頼らない運用」ができればと考えています。 なお、JQA製の早押し機の修理依頼があった際には、修理期間中、JQAから原則無料(送料負担のみ)で早押し用の代替機を貸し出すことを計画しています。 *Quiz Doが5月より行っている「早押し機安定供給チーム」にも近藤さんに入っていただいた上で、お互いうまくすみ分けができるよう、情報交換しています。Quiz Doとしては「仮にJQAに注文が殺到して順番待ちになったとしても(潤沢に供給できればベストですが)、製作・代替のノウハウを提供することで、早押しクイズをやりたい方がすぐできる形」が理想と考えます。(神野補足) ――ありがとうございました! 【文責:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト