前回は「読者が」「実際に読むとき」どうか、という視点で比較しました。
今回はその前の段階、「読者が」「購入するとき」にフォーカスを当てます。
「電子書籍」と、「紙の問題集を大会などで直接買う場合(以下「直売」)」「紙の問題集を通販で買う場合」の3つで比較しますね。

ご説明するのは、『mono-series』などの問題集を電子書籍で販売している橙武者ことQuiz Do編集長・神野です。
電子書籍の販売サイトにはこちらよりリンクを貼っておりますので、ご参考まで!

電子書籍 紙(通販) 紙(直売)
すぐに手に入るか ○24時間365日、読みたいときにすぐに入手できる(カード決済できれば)。 ×入金確認・発送のため、数日のラグがある。 △直接買うのであれば購入後すぐに読むことができる。ただし大会に行く必要あり。
入金の手間、誰でも手に入るか △カード決済に対応、カードさえあれば手間は少ない。振込ないしコンビニ決済にも対応。 ×振込が必要。 ○現金さえあれば良い。
×逆に言えば、サークルなりイベントで直接会える人しか買えない(参加できない人には厳しい)。
追加のコスト ○カードの場合は決済手数料無料。
×振込は手数料がかかる。
×振込手数料がかかる。 ○問題集の価格以上のコストはかからない。
見本を見られるか ○説明文に加え、ページ見本があるものもある。 △説明文があるものが多い。ただ見本についてはまだ少数派。 ×イベントで買おうとすると行列になることが多く、「どのような問題集か」事前に知ることは難しい。
「売っていること」を知ることができるか ×ネット上で告知をしている人もいるが、比較的おとなしめ。 △通販3サイトは新商品発売時に告知を実施。ただ、大会に出て問題集を売っているのを生で見るのに比べるとインパクトは薄い。 ○実際その場で売っているわけで、インパクトは強い。

こう比較すると、「実はクイズイベントに行く人にとっては、直売っていうのは優れた仕組みなんだなあ」と逆説的なことを思ってしまいます。すぐに読むことができる。追加のコストはかからない。カードなど面倒な手続きもいらない。売ってる人を自分から探さなくても、大声出して告知している……。ただ、それはあくまで「クイズイベントに行く人」にとってだけ。

クイズイベントに頻繁に参加する人であればいいんですが、そうでない人が問題集を買うとすれば、「紙の問題集を直売」というスタイルでは問題集が買えない、ということになります。まして最近では、会場側が厳しくなったため「問題集頒布禁止」というイベントも増えています。

「クイズイベントに行けないから問題集を買えない」とあきらめずに、通販サイトや電子書籍サイトをぜひご確認いただければ、と思います。そういう方にも「ここで問題集が売っている」という情報は、Quiz Do側でも公開していきたいと思います。

あと、通販や電子書籍のメリットとして「どんな本かちゃんとわかってから買うことができる」という点があります。直売の場合でもできなくはないけど、大規模な大会で後に20人並んでるときに「これどんな本ですか? どんな問題ですか?」って聞きにくいですしね。電子書籍や通販は「説明文」や「見本」を提示しやすい。ここは積極的なメリットです。

「ページ見本」や「説明文」が掲載されている電子書籍もあります。通販や電子書籍のメリットの一つです。

続いて「電子書籍」と「紙の通販」を比較すると、こと機能面では電子書籍の方が優れています。クレジットカードがあれば、という前提ですが、電子書籍は「ネット環境があれば誰にでも」「ほしいときにすぐ」「余計なコストなしに」買うことができます(クレジットカードがない方については、振込やコンビニ決済も可能)。このメリットはもっと広く認識されてほしいな、と思っています。

前回も書きましたが、比較はしたものの、まあ「紙と電子書籍版、両方で売っている問題集があるの?」と聞かれると、今のところないんですよねえ。結局のところ「紙の問題集だけ、電子書籍だけ」という問題集が大半、というのが現状です。

将来的には両方出て、それぞれに合った方を選べるようになればいいな、と思っています。そして、「電子書籍はちょっと……」と敬遠している方がいるようであれば、まずは一度試してみてほしいな、と思っています。自作問題集の一部を公開しましたので、一度ご覧いただければ幸いです。

最終会となる次回は「問題集の作り手」という立場からご説明します!

【文責:神野芳治】

https://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/09/books2.jpghttps://quiz-schedule.info/quizdo/wp-content/uploads/2017/09/books2-150x150.jpgquizdo問題電子書籍サイト前回は「読者が」「実際に読むとき」どうか、という視点で比較しました。 今回はその前の段階、「読者が」「購入するとき」にフォーカスを当てます。 「電子書籍」と、「紙の問題集を大会などで直接買う場合(以下「直売」)」「紙の問題集を通販で買う場合」の3つで比較しますね。 ご説明するのは、『mono-series』などの問題集を電子書籍で販売している橙武者ことQuiz Do編集長・神野です。 電子書籍の販売サイトにはこちらよりリンクを貼っておりますので、ご参考まで! 電子書籍 紙(通販) 紙(直売) すぐに手に入るか ○24時間365日、読みたいときにすぐに入手できる(カード決済できれば)。 ×入金確認・発送のため、数日のラグがある。 △直接買うのであれば購入後すぐに読むことができる。ただし大会に行く必要あり。 入金の手間、誰でも手に入るか △カード決済に対応、カードさえあれば手間は少ない。振込ないしコンビニ決済にも対応。 ×振込が必要。 ○現金さえあれば良い。 ×逆に言えば、サークルなりイベントで直接会える人しか買えない(参加できない人には厳しい)。 追加のコスト ○カードの場合は決済手数料無料。 ×振込は手数料がかかる。 ×振込手数料がかかる。 ○問題集の価格以上のコストはかからない。 見本を見られるか ○説明文に加え、ページ見本があるものもある。 △説明文があるものが多い。ただ見本についてはまだ少数派。 ×イベントで買おうとすると行列になることが多く、「どのような問題集か」事前に知ることは難しい。 「売っていること」を知ることができるか ×ネット上で告知をしている人もいるが、比較的おとなしめ。 △通販3サイトは新商品発売時に告知を実施。ただ、大会に出て問題集を売っているのを生で見るのに比べるとインパクトは薄い。 ○実際その場で売っているわけで、インパクトは強い。 こう比較すると、「実はクイズイベントに行く人にとっては、直売っていうのは優れた仕組みなんだなあ」と逆説的なことを思ってしまいます。すぐに読むことができる。追加のコストはかからない。カードなど面倒な手続きもいらない。売ってる人を自分から探さなくても、大声出して告知している……。ただ、それはあくまで「クイズイベントに行く人」にとってだけ。 クイズイベントに頻繁に参加する人であればいいんですが、そうでない人が問題集を買うとすれば、「紙の問題集を直売」というスタイルでは問題集が買えない、ということになります。まして最近では、会場側が厳しくなったため「問題集頒布禁止」というイベントも増えています。 「クイズイベントに行けないから問題集を買えない」とあきらめずに、通販サイトや電子書籍サイトをぜひご確認いただければ、と思います。そういう方にも「ここで問題集が売っている」という情報は、Quiz Do側でも公開していきたいと思います。 あと、通販や電子書籍のメリットとして「どんな本かちゃんとわかってから買うことができる」という点があります。直売の場合でもできなくはないけど、大規模な大会で後に20人並んでるときに「これどんな本ですか? どんな問題ですか?」って聞きにくいですしね。電子書籍や通販は「説明文」や「見本」を提示しやすい。ここは積極的なメリットです。 続いて「電子書籍」と「紙の通販」を比較すると、こと機能面では電子書籍の方が優れています。クレジットカードがあれば、という前提ですが、電子書籍は「ネット環境があれば誰にでも」「ほしいときにすぐ」「余計なコストなしに」買うことができます(クレジットカードがない方については、振込やコンビニ決済も可能)。このメリットはもっと広く認識されてほしいな、と思っています。 前回も書きましたが、比較はしたものの、まあ「紙と電子書籍版、両方で売っている問題集があるの?」と聞かれると、今のところないんですよねえ。結局のところ「紙の問題集だけ、電子書籍だけ」という問題集が大半、というのが現状です。 将来的には両方出て、それぞれに合った方を選べるようになればいいな、と思っています。そして、「電子書籍はちょっと……」と敬遠している方がいるようであれば、まずは一度試してみてほしいな、と思っています。自作問題集の一部を公開しましたので、一度ご覧いただければ幸いです。 最終会となる次回は「問題集の作り手」という立場からご説明します! 【文責:神野芳治】クイズに興味を持った方・初心者の方からベテランまで! ”やる”クイズ支援サイト