クイズ辞書でできること


1. PDICを用いたクイズ辞書とは?
PDICとは、「辞書検索・語学学習・辞書作成ソフトウェア」です。
英語辞書や国語辞書のデータを別途用意すれば、簡単な電子辞書になるツールです。
また、辞書に入った英単語のスペルチェックテストなども行うことが出来ます。
これ自体とても有用なツールで、私はいつも活用しています。

一方「クイズの杜」では、クイズ問題を電子データで収集しています。これを生かして面白いことができないか考え、PDICをクイズ向けに使ってみました。
それが、「PDICを用いたクイズ辞書」です。
このページでは、PDICを用いたクイズ辞書を使って、どんなことができるかを書いていきます。


2. データの扱い方
クイズ問題を、以下のように扱いました。
「見出し語」・・・本来は辞書の言葉が入るところですが、ここにクイズの答えを入力しました。
「訳語部」・・・本来は辞書の説明部が入るところですが、クイズ問題を入力しました。
「用例部」・・・本来は辞書の用例が入るところですが、ここの問題の解説と、企画名、問題番号を入力しました。
こんな風にすると、どんなことができるかを以下で見ていきます。


3. 検索を行う(基本編)
辞書ですから、当然検索ができます。以下の写真は、「イタリア」を検索した結果です。

(クリックすると、見やすいサイズになります。)

ご覧のように、イタリアを答えとする問題を検索することができました。

続いて、「バーン」という答えの問題があるか検索してみましょう。

残念ながら、バーンという答えの問題はありませんでした。
しかし、「バーン」に近い単語である「バイアグラ」などが検索されました。


4. 検索を行う(中級編)
問題文中の検索も出来ます。
「Search」-「訳語部検索」から、問題文中に「サッカー」が含まれる問題を検索しました。(前に説明したように、訳語部に問題文が入っています)

このように、問題文にサッカーが含まれる問題が検索されました。以下に、他の検索例も示します。

↑「副題」で検索した結果。

↑「本名」で検索した結果。

↑「語で」で検索した結果。語源問題の多くが引っかかる。


5. 検索を行う(上級編)
PDICでは自動検索ができます。自動検索を有効にするには、PDICを起動し、以下のボタンを押します。


この状態で、クリップボードに入った問題(つまり、コピーされた言葉)が、自動的に検索されます。
例えばExcelを開いて、セルに「バーン」という言葉を入れ、そこでコピー(ctrl-C)をしてみましょう。

バーンという言葉はありませんでしたが、近い言葉が瞬時に検索されました。
テキストがコピーできる環境ならば、Wordでも、Excelでも、ホームページでも、果てまたpdfでも、自動検索ができます。クイズ問題作成時の類題確認や、ホームページを見ていて「この言葉って、クイズになっているのかな」という検索をかける、など、利用方法は様々でしょう。


6. クイズゲームを行う
「ツール」−「単語テスト」で、単語テストを行えます。
ここでは「スペルテスト」を行います。
テストを開始すると、データからランダムに問題が出題されます。

この状態で「リバプール」を入力して、OKを押します。

正解でした。
終了すると、間違えた問題が出題される「補修コース」があります。
ちょっと困るのは、答えが一字一句同じでないと、正解と認めてもらえません。(半角・全角の区別も必要!)もともと英単語テスト用なので、我慢しましょう。なお、間違えたとき「ヒント」を押すと、一文字ずつ答えを教えてくれます。

いかがでしょうか?ここで紹介したのは私が2日色々試して見つけた機能です。
他にも色々できると思いますので、わかったら教えてください。